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独アウディ、2020年までに電気自動車3モデル導入を予告
2017年にレベル3の自動運転システムを搭載する新型「A8」発表
2017年3月16日 23:46
- 2017年3月15日(現地時間)発表
独アウディは、3月15日(現地時間)に年次記者会見を開催。このなかで、2020年までにバッテリー式EV(電気自動車)を3モデル導入する予定であることを明かした。
この電動化に対する取り組みの一環として、過去3年の間に6000人以上の従業員に対して高電圧テクノロジーを扱うためのトレーニングを実施。また、フォルクスワーゲングループの開発リーダーとして自動運転車両のための技術開発に力を入れているとし、ミュンヘンに新たに設立した子会社「Autonomous Intelligent Driving GmbH」では都市の中で自動運転車両を動かすためのシステム開発を実施。このテクノロジーはさまざまなブランドのモデルに適用でき、今後発展が想定されるロボットタクシーなどのモビリティサービスの基盤にもなるとしており、アウディとして自動車およびIT業界と協力関係を締結することも模索しているという。
同時に、高速道路や地方道といった交通環境下で機能を発揮するアシスタンスシステムや、自動運転システムの開発もさらに推進するとし、2017年の投入が予告されている新型「A8」では世界で初めて渋滞した道を60km/h以下で走行する場合に機能するレベル3の自動運転システムが採用されることを発表した。
また、2017年には「Q5」「A5」など主要モデルの刷新、「Q2」の海外における販売地域の拡大を予告するとともに、2018年には第2世代の「A7」や新型「Q8」を、さらに2019年にはスポーティな新型コンパクトSUV「Q4」の導入が計画されているという。
なお、2016年のアウディの全世界における販売台数は、「Q7」「A4」の好調なセールスが後押しとなって前年比3.6%増となる186万7738台となり、新記録を達成。アウディグループとしての売上高は前年比1.5%増となり、593億1700万ユーロに達している。また、V6 3.0 TDIディーゼル問題とタカタ製エアバッグの関連で合計18億ユーロの引当金を計上したものの、これらの特別損失を含めても31億ユーロの営業利益をあげ、営業利益率も5.1%を確保していることが発表されている。