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おもいやりライト運動、2017年の活動キックオフイベント「夕方安全創造サロン」開催
日産グローバル本社ギャラリーで初開催
2017年4月18日 00:00
- 2017年4月14日 開催
おもいやりライト運動事務局は4月14日、日産グローバル本社ギャラリーで2017年度のキックオフイベント「夕方安全創造サロン」を開催した。
おもいやりライト運動とは、夕暮れ時の16時~18時という交通事故が起こりやすい時間帯に、早めにヘッドライトを点灯する活動のこと。歩行者や自転車には反射材の着用を呼びかけるなど、周りから認識してもらうことで交通事故を削減していきたいと、2010年から横浜を中心に活動を始め、今年で7年目となる。
今回の夕方安全創造サロンは、安全に対して興味を持っている人との対話や連携を目的に開催され、最初にステージに登ったおもいやりライト運動事務局の事務局長 長谷川哲男氏も挨拶の中で、今後も市民の方々と対話をしながら交通事故を減らす方法を一緒に考えて、交通安全を創りあげていきたいと語った。
イベントの序盤で「日産ミスフェアレディ」が登場し、4月15日から毎日おもいやりライトの時間帯である夕方の日没30分前に、日産グローバル本社ギャラリーのステージでおもいやりライトについてのプレゼンテーションを行なうことを発表。「ヘッドライト早期点灯を心がけて、習慣にしてください」と話した。
続いて、ラジオパーソナリティの藤本えみり氏と、おもいやりライト運動 プロデューサーの山名清隆氏、モータージャーナリストの森口将之氏の3人が「ミライの交通安全」をテーマに、森口氏が撮影してきた世界中の街並みの写真を見ながらトークを行なった。道路標識の工夫や歩道が広く作られた道路など、人とクルマがうまく共存している街にはおもいやりがあり、それが安全につながるのではないかと話をした。また、トークの最後には横浜の街づくりについての話題になり、森口氏は「今後1人ひとりが気を付けて道を使うようになる街づくりをすれば、もっと安全な街になる可能性がある」と話した。
トークの後は来場者から「私ができるおもいやりライト運動・交通安全のアイデア」を募集。街角に「おもいやりライト運動」のステッカーを貼る、というアイデアや、横断歩道を渡る際は大人でも必ず手を挙げる、おしゃれでかわいいレインコートを着る、などのアイデアが披露された。
また、おもいやりライト運動に賛同している北里大学の川守田拓志准教授と新潟大学の村山敏夫准教授が登場し、川守田准教授の研究テーマでもある視覚に関連した「空間や錯覚をうまく使った仕組みづくりや仕掛けを作ったらどうか?」というアイデアや、村山准教授と学生たちが新潟県警と共同で行なっている「60kmのウォーキングイベント」の紹介も行なわれた。
続いて2017年度の活動として、横浜三井ビルディングの駐車場を利用して駐車券をギャラリーに提示するともらえる、おもいやりライト運動オリジナルのフレグランスカータグ、反射材、ウエットティッシュといったグッズの発表や、これまでの活動でつながってきた人々と「夕方おもいやりの街プロジェクト」をスタートし、全国各地で新たなおもいやり活動をスタートする際のサポートを行なうと発表された。
今後の活動について発表があったあと、ミライの交通安全について聞かれた森口氏は、自動運転や無人運転などの技術が実用化されたら事故は減るかもしれないが、それを考えて使うのは人間なので、1人ひとりが安全を考えていかなければいけないと思う。常に運転をしながら、どうしたら安全かということを考えながら運転をしていってもらいたいと語った。
そしてイベントの最後には、横浜出身のヴァイオリンとボタン式アコーディオンのデュオ「SIESTA(シエスタ)」によるライブが行なわれてイベントは終了となった。