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トヨタとKDDI、東京都内のタクシー500台に通信型ドラレコを搭載する実証実験

走行画像や車両データからタクシー事業者向け新サービスの開発や次世代タクシーの開発に活用

2017年4月25日 発表

実証実験のイメージ

 トヨタ自動車とKDDIは4月25日、東京ハイヤー・タクシー協会と共同で東京都内のタクシー500台に通信型のドライブレコーダー「TransLog」を搭載して“つながるタクシー”の実現を目指した大容量の走行データ通信・活用の実証実験を開始した。

 実証実験では、トヨタが提唱するモビリティサービス・プラットフォームの機能拡充を目指して、タクシーに搭載される通信型のドライブレコーダー「TransLog」からKDDIのLTEネットワークを通じてリアルタイムに収集される「走行画像」や「車両データ」のビッグデータを解析することで、“つながるタクシー”に必要となる通信インフラの要件を明確にするとともに、車線ごとの混雑状況や障害物の有無を含むダイナミックマップを生成する技術検討を開始する。

トヨタが2017年度内に発売予定の次世代タクシー

 各社の役割として、トヨタは東京都内のタクシー500台に搭載されるTransLogから、実際の走行画像や車両データをリアルタイムに収集。収集したビッグデータを解析する事で、モビリティサービス・プラットフォームの機能拡充、タクシー事業者向け新サービスの開発、次世代タクシーの開発に活用する。

 KDDIはTransLogに搭載されるSIM、および高品質な4G LTEネットワークを提供。車両データ処理時におけるネットワーク品質の確認、および次世代のネットワーク構築に必要な要件を検討する。

 東京ハイヤー・タクシー協会は実証実験に使用するタクシー車両500台の選定、および各タクシー事業者との調整を行なう。