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【SUPER GT 第3戦オートポリス】九州復興への思いをのせ、2年振りにオートポリス戦開幕

「平成28年熊本地震」への黙祷から公式練習スタート

2017年5月20日~21日 開催

SUPER GT各車には九州復興を応援するくまモンマークが貼られている。写真は100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)

 5月20日、「2017 AUTOBACS SUPER GT Round 3 SUPER GT in KYUSHU 300km」がオートポリス(大分県日田市)で開幕した。20日は予選が、21日は決勝が開催される。

 SUPER GT第3戦オートポリス戦は昨年4月14日に発生した「平成28年(2016年)熊本地震」による被害で2016年シーズンを休催しており、2017年は2年振りの開催となる。

公式練習開始へ向け準備の進むピット。ご近所のピットでは、チームやメーカーの枠を超えてなにやら会話も

 前戦の第2戦富士でSUPER GTを運営するGTA(GTアソシエイション)代表 坂東正明代表が記者会見で表明(関連記事:GTA 坂東正明代表の定例会見)していたように、九州の人たちへのメッセージを色濃く反映した大会となっていた。

 20日朝9時に快晴の中公式練習がスタート。この公式練習開始5分前に「平成28年(2016年)熊本地震」で亡くなられた方に向けて黙祷を捧げ、レーススケジュールが動き出した。

8時55分、1分間の黙祷が捧げられた。100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)のピットでは、9時の公式練習でスタードライバーを務める山本尚貴選手、伊沢拓也選手、チームスタッフ、そして装着タイヤであるブリヂストンスタッフも参加して黙祷を捧げていた
黙祷終了後、乗り込みのアナウンスがサーキットに流れる。100号車に乗り込む山本尚貴選手
山本尚貴選手のスタートを見守る高橋国光監督

 この公式練習は10時45分まで実施予定。赤旗が何度か出ているが、10時時点のトップタイムは、100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)の1分35秒373。2位も8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志組)の1分35秒648と、公式練習ではNSX-GT勢がよいタイムを記録している。

 天気もよく、2年振りに開かれるビッグイベントだけに、熱い戦いを期待したい。