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【ニュル24時間 2017】決勝ポールポジションはSP-Xクラスの704号車「SGC003C」
予選1回目、予選2回目、トップ30の結果をレポート
2017年5月27日 21:31
- 2017年5月25日~28日(現地時間)開催
現地時間5月27日15時30分(日本時間5月27日22時30分)にスタートする第45回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(45.ADAC Zurich 24h-Rennen)のスターティンググリッドが決定した。
予選は5月25日の20時5分からの予選1回目、26日9時30分からの予選2回目、そして26日19時50分からの予選トップ30を経て決定された。
ここ数年は5月に開催されているニュルブルクリンク24時間耐久レースだが、2016年は決勝レース中に豪雨にみまわれ、ところによって雹が降るほどの悪天候となった。日中は暑くなるときもあるが、天気が優れないのがこの時期のニュルブルクリンク。だが2017年は快晴が続き、5月25日~26日の予選は一貫してドライコンディションで競われることになった。
予選1回目は、出場するドライバーが規定周回数を走行しなければならないことや、セッション後半は夜間走行になるので、実質的には練習走行の意味合いが強い。トップタイムをマークしたのはBMW Team Schnitzer(43号車)のBMW M6 GT3で8分22秒307。2番手に続いたのはBentley Team Abt(38号車)のBentley Continental GT3で、タイムは8分23秒255。3番手はBMW Team Schnitzer(42号車)のBMW M6 GT3でタイムは8分23秒872だった。
一夜明けて、5月26日の9時30分から2時間にわたり行なわれた予選2回目。総合優勝を狙うGT3勢がタイムを伸ばし、白熱したタイムアタック合戦となった。トップタイムは、Wochenspiegel Team Monschau(22号車)のFerrari 488 GT3で8分14秒591をマーク。2番手は昨年のチャンピオンカーとなるMercedes-AMG Team Black Falcon(1号車)のMercedes-AMG GT3で8分18秒888。3番手はMercedes-AMG Team Black Falcon(3号車)のMercedes-AMG GT3で8分18秒943となった。
ここまでの予選1回目と2回目の結果を受けて行なわれるのが、1位から30位までのスターティンググリッドを決定する「トップ30」になる。ニュルブルクリンク24時間耐久レースの前哨戦となるVLNラウンド1、2とQualifyingレースなどで、すでに好成績を収めてシードされた18台と、2回の予選結果から選ばれた12台がトップ30に進出。ほぼワンラップのアタックとなる40分間の走行でポールポジションを狙った。
結果は、強豪揃いのGT3勢を押さえてSP-XクラスのTRAUM MOTORSPORT SA(704号車)のSCG003Cが8分15秒427のタイムで見事にポールポジションを獲得した。2番手にはAudi Sport Team Land(29号車)のAUDI R8 LMSで、タイムは8分16秒102。3番手はAudi Sport Team WRT(9号車)のAUDI R8 LMSで、タイムは8分16秒174というトップ3となった。
一方で、同クラスの対決で注目されるとなったSTIのSUBARU WRX STIとGAZOO Racing Lexus RCは、予選1回目をWRX STIが9分9秒437のタイムでクラストップ。Lexus RCは9分10秒902でクラス2番手となった。
エース同士のタイムアタックとなった予選2回目は、WRX STIがカルロ・ヴァンダム選手のドライビングで9分5秒367までタイムアップする。だがLexus RCは井口卓人選手のアタックで9分2秒157とWRX STIを3秒ほど上回った。しかし、2台の日本勢のライバルとなるLMS Engineering(89号車)のAudi TTRS2が8分56秒560を記録してSP 3Tクラスのトップタイムとなった。
STI、GAZOO Racingともに8分台のラップタイムに入れることを目標としてきたが、あっさりとAudi TTRS2が8分台のラップタイムをマーク。24時間レースでは最大のライバルとなることに違いない。
第45回のニュルブルクリンク24時間耐久レースは現地時間の27日15時半(日本時間27日22時30分)にスタートし、24時間後のチェッカーを目指す。