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ルノー、6速MT搭載の60台限定車「カングー オーセンティック 6MT」発表会
レトロなアロイホイールとルーフレールがセットで、価格はベース車から変わらず
2017年6月9日 13:02
- 2017年6月8日 発売
- 235万円
ルノー・ジャポンは6月8日、ミドルサイズワゴン「カングー」の6速MTのみが用意される限定車「オーセンティック 6MT」を発売した。同日、実車を報道向けに公開した。
直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボエンジンを搭載し、6速MTを組み合わせたグレード「アクティフ 6MT」に、アロイホイールとルーフレールをセットにして価格はベース車と同額の235万円。ボディカラーは「グリ メタン」「ブラン ミネラル」の2色で、限定台数は60台。色の比率は定めていない。
一時期、MT比率が46.4%だったカングー
6月8日に行なわれた実車公開では、今回の限定車のコンセプトが説明された。カングーはミニバンというスタイルながらMT車を用意し、MT車の比率が比較的高いことが特徴。2009年に登場した現行モデルでは国内導入のうち23%がMT車で、なかでも2015年はMT車の比率が46.4%にもなったという。
2015年のMT比率が高い理由は、直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボエンジン搭載車が登場し、このエンジンには当初6速MTしか用意されなかったという事情がある。しかし、現行モデルを通して23%という比率は一般的なモデルの販売比率からしても多い。
ルノー・ジャポン プロダクトプランニング部 商品企画グループ プロダクトマネージャーの近藤伸邦氏は、今回の限定車「オーセンティック 6MT」のユーザー像として「走れるミニバンをお求めしていて、MTが好きで、美しいクルマが好きで、エンスージアストなお客さま」を想定しているとし、「こんな方々に、より喜んでもらいたい」と語った。
また、車名にも「MT」を入れた限定車を登場させることで、カングーでMTが選べるという知名度を上げていきたいとしたほか、今後もカングー限定車の登場を予定していることを明らかにした。
コンセプトはヨーロピアン・ドライビング。
「オーセンティック 6MT」のコンセプトは「ヨーロピアン・ドライビング。」。現在でもヨーロッパではMT車が多いとし、近藤氏は「クルマとの会話、そんなところを楽しんでいる。早く走るのではなくクルマを能動的に運転し、機械任せじゃないところ、これこそがマニュアルトランスミッション。実用車のカングーでマニュアルを用意することに大きな意味がある。お客さまへの訴求力がある」と説明した。
そして限定車の装備はホイールとルーフレールの2点になるが、「よりマニュアルを楽しんでいただこうと、単純ではるが、思いはかなり詰まっている」とコメント。
特別装備の「クラシックアロイホイール」は、1カ月に100本(25台分)売れるオプション。年間で2000台、月に160台以上販売されるカングーにおいて装着率は高めだ。近藤氏によれば、合金のホイールになることで、乗り心地がよりしなやかになる効果があるという。また、レールを横に渡すこともできる「マルチルーフレール」も装着率の高いオプションだという。