ニュース
【ル・マン24時間 2017】可夢偉選手がドライブする7号車トヨタに続き、ラピエール選手がドライブする9号車トヨタもリタイヤ
中嶋一貴選手はシリーズチャンピオン獲得のため8号車トヨタで諦めず走り続ける
2017年6月18日 12:38
- 2017年6月17日～18日（現地時間） 決勝開催
フランスのル・マン市にあるサルト・サーキットで行なわれている、世界三大レースの1つとなるル・マン24時間レース。6月17日15時（現地時間、日本時間6月17日22時）にスタートが切られ、現地時間で日付が変わった6月18日の午前0時45分ごろ、トップ争っていた7号車 トヨタ TS050 HYBRID（マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ステファン・サラザン組）がクラッチトラブルでリタイヤしたのは関連記事（小林可夢偉選手がドライブする7号車トヨタにクラッチトラブルが発生、リタイヤへ）でお届けしたとおり。その記事で9号車 トヨタTS050 HYBRID（ニコラス・ラピエール/ホセ・マリア・ロペス/国本雄資組）のスピン後のタイヤバーストについても触れていたが、正式にリタイヤとなり、トヨタからドライバーコメントの発表があったので、ここにお届けする。
7号車 トヨタ TS050 HYBRIDのリタイヤ原因はクラッチトラブル。10時間15分リタイヤ（154周）となり、リタイヤ時点でのドライバーは小林可夢偉選手。
小林可夢偉選手のコメント
「本当に悔しい。TS050 HYBRIDは絶好調で、我々は着実に後続との差を広げていました。セーフティカーが導入されたタイミングで給油のためのピットインを行い、セーフティカーが退出して再スタートが切られた直後、駆動力がかからない症状が発生してしまいました。何とかピットまで戻ろうと努力しましたが、不可能でした。このレースのためにハードワークを続け、これほど速いTS050 HYBRIDを仕上げてくれたチームスタッフの悲しみは察するに余り有るものです」。
小林可夢偉選手のTwitter
現地に来てくれたファンの皆様、そして日本から沢山の応援本当にありがとうございました。 いつかこの夢を現実にする為にこれからも熱い応援を宜しくお願いします！pic.twitter.com/g1M90JReDh
— KAMUI KOBAYASHI (@kamui_kobayashi)2017年6月18日
また、9号車 トヨタTS050 HYBRIDは7号車のリタイヤ直後、ニコラス・ラピエール選手ドライブ時に第1コーナーで後方から追突されてコースオフ（映像ではハーフスピン後、コースオフ）。コースへは復帰し走行を続けたものの、追突の衝撃で左リアタイヤがバースト。ダメージは駆動系にもおよび、走行不能に陥り車両を停め、10時間35分リタイア（160周）となった。
ニコラス・ラピエール選手のコメント
「信じられません。ストレートの終わりで減速をした時にLMP2カーに追突された影響で、リアタイヤがバーストしてしまいました。追突したドライバーも驚いたと思いますが、追突は事実です。チームのためにも走り続けたかったのですが、ピットまで戻れず、本当に残念な気持ちで一杯です」。
TOYOTA GAZOO Racingの残る1台、8号車 トヨタ TS050 HYBRID（セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン/中嶋一貴組）は8時間を前にしてモーターまわりのトラブル発生によりピットイン。モーターとバッテリーの交換作業に約2時間を費やしてレースに復帰している。
14時間経過後の5時過ぎ（現地時間）、中嶋一貴選手のドライブによってレースを続行中で、トップの1号車 ポルシェ 919 Hybrid（ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ組）からは27周遅れの総合30位（LMP1クラス3位）。「WECのシリーズポイント争いのために可能な限り上位でフィニッシュし、24時間レースを1mでも多く走りチェッカーを受けるべく、全力で最後まで諦めずに走り続ける」とし、コースでの戦いを続行中だ。
