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ネクセンタイヤ、世界初の自動車用キャラクタータイヤ「ハローキティ・タイヤ」発表会。2018年夏頃発売
サイドウォールに「HELLO KITTY」のロゴ、顔のパーツ、リボンをあしらう
2017年9月2日 00:00
- 2017年9月1日 発表
サンリオは9月1日、「SANRIO EXPO 2017」と銘打った取引先向け(一般公開なし)の展示会を、サンリオ本社が入る東京都品川区のゲートシティ大崎にて開催。同会場で日本市場では2018年夏頃発売予定となる世界初の自動車用キャラクタータイヤ「ハローキティ・タイヤ」が公開された。
この展示会では約2500点もの商品が展示されていたが、今回は韓国のタイヤメーカーNEXEN(NEXEN TIRE Corporation)の日本法人ネクセンタイヤジャパンとサンリオがライセンス契約を発表、世界的に人気のあるサンリオのキャラクター「ハローキティ」をタイヤサイドにデザインした「ハローキティ・タイヤ」が披露された。
公開されたハローキティ・タイヤは、タイヤのサイドウォールに「HALLO KITTY」のロゴと顔のパーツ(目、鼻、ひげ)そしてトレードマークであるリボンをあしらっている。これらはプリントではなくレーザーカービングでサイドのゴムを薄く切り取り、切り取った部分にピンクの色をのせるという手法で表現されている。
ハローキティ・タイヤの販売方法は受注生産となり、発売サイズは日本市場やグローバル市場の多様なサイズに対応予定としている。価格は未定。価格や受付期間などの詳細については、改めて発表するとしている。
同会場に展示されたシナモロールのタイヤは参考出品で、いまのところ販売予定はない。サイドのデザインはハローキティタイヤと同じくレーザーカービング技術を用いている。
キティちゃんが無機質なタイヤの印象を和らげてくれる
この展示会には韓国のNEXEN社長のカン・ホ・チャン氏とネクセンタイヤジャパン代表取締役社長の西村竜氏が訪れ、ステージで「ハローキティ・タイヤ」の記者会見を行なった。
最初にマイクを握ったのはチャン氏だ。チャン氏からは「ネクセンタイヤは全世界で愛されていて、日本を代表するキャラクターであるハローキティとコラボレーションできることを大変うれしく思います。このコラボレーションによりラブリーなキティちゃんとハイテクノロジーなネクセンタイヤの技術を融合させた魅力的な製品を皆さまにお届けしたいと思います。今回のことをきっかけとして、今後ますます日本のお客様とネクセンタイヤが親しくなれるよう、頑張っていきたいと思っています」と挨拶をした。
今回のコラボレーションはNEXENとサンリオによる日本発の取り組みとなるが、世界的な販売については「まず日本のお客様に満足して頂くことから始めたい」とのこと。ただ、ハローキティはアメリカ、南米、東南アジアでも人気が高いとのことなので、そういった地域もマーケットリサーチを行なっていくということだ。
続いて世界にはほかにも有名なキャラクターがあるのに、そのなかからなぜハローキティを選んだのか?ということに関して、チャン氏は「いちばん大きな理由は私がハローキティのファンであることです。それにキティちゃんだけが持つラブリーさは無機質なタイヤの印象を和らげてくれるものだと思います」と語った。
続いてはネクセンタイヤジャパンの西村氏がメディアからの質問に回答したのでその内容を紹介しよう。
まずは世界初の自動車用キャラクタータイヤということで、今後、サンリオ以外のキャラクターとコラボする予定はあるのかという質問については「予定はない」とのこと。
つぎにサイドウォールの絵柄や文字入れについての質問に関しては「タイヤ業界には過去にカラータイヤという企画があったり、スポーツ系のシンボリックのものとのコラボレーションはありましたがこれは上手くいかなかったようです。しかし、今回のタイヤではレーザーカービングという技術を用いてタイヤサイドのゴムのうち、表層の部分のみをカットして取り外しています。ただ、これを量産するのはまだ投資などが必要になってきますので、今回は受注生産ということでオーダーを請けるようにしています」とのことだった。