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国交省、排出ガス試験を検知する排出ガス不正制御を使用禁止に

不正を明確化するために基準を改正

2017年9月20日 発表

 国土交通省は9月20日、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」等を改正して、排出ガス悪化を伴う明らかに不正な原動機制御を明確化して、排出ガス不正制御を使用禁止とした。

 今回の改正は、2015年9月に排出ガス低減装置を新規検査時には作動させる一方で実際の走行時には意図的に作動させないようにするシステムを用いた排出ガス不正事案が発覚したことに対応するもの。

 4月に公表された「排出ガス不正事案を受けたディーゼル乗用車等検査方法見直し検討会」の最終とりまとめを踏まえて、排出ガス低減装置の制御は原動機の保護のために必要な制御(保護制御)に限るとし、下記に該当するものは不正とみなして禁止することを明確化した。

・排出ガス試験時特有の事象を基に試験中かどうかを検知して作動するもの
・排出ガス試験を行なう場所にあるかどうかを検知して作動するもの
・排出ガス試験の所要時間と関連する時間の経過を検知して作動するもの

 対象とする車種は、内燃機関を有する自動車(二輪自動車及び特殊自動車を除く)。