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トヨタ、米国5つの工場へ計3億7380万ドルを投資

米国初のハイブリッドパワートレーンを生産

2017年9月26日(現地時間) 発表

Toyota Motor Manufacturing West Virginia, Inc. エンジンライン

 トヨタ自動車の北米事業体であるToyota Motor North America(TMNA)は9月26日(現地時間)、米国の5つの工場へ計3億7380万ドル(約420億円)を投資すると発表した。米国初となるハイブリッドパワートレーンの生産のほか、エンジンなど主要部品の更なる現地化を進める。

 具体的には、2020年より、米国で初めてとなるハイブリッド用トランスアクスルの生産をToyota Motor Manufacturing West Virginia, Inc.で開始。それに伴い、Bodine Aluminum, Inc.ジャクソン工場で、ハイブリッドトランスアクスル用ハウジングおよびケースの生産を開始。

 また、Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Inc.ではTNGA 2.5リッターエンジンの生産能力を拡大。それに伴い、Bodineジャクソン工場で2.5リッターエンジンブロック、およびBodineトロイ工場で2.5リッターシリンダーヘッドの生産能力を増強する。TMMALではTNGAエンジン生産のための工場刷新を行なうとともに、新規雇用50名を予定。

各工場の投資額

・Toyota Motor Manufacturing West Virginia, Inc.(ウェスト・ヴァージニア州):1億1530万ドル
・Bodine Aluminum, Inc.ジャクソン工場(テネシー州):1450万ドル
・Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Inc.(ケンタッキー州):1億2096万ドル
・Bodineトロイ工場(ミズーリ州):1705万ドル
・TMMAL(アラバマ州):1億600万ドル

Toyota Motor Manufacturing West Virginia, Inc. トランスミッション組立ライン
2017 ハイブリッド用トランスアクスルカットアウェイ
直列4気筒2.5リッター直噴エンジン

 TMNAのCEO ジム・レンツ氏は「今回の投資は、需要のあるところで車両および部品の生産を増やしていくというトヨタの長期的コミットメントに基づく判断である。将来にわたり、お客様、販売店のニーズを満たす生産体制を構築していく」とコメントしている。

 TMNAの生産担当上級副社長のジェフ・モア氏は、「今回の5工場に対する投資は、最新のTNGAエンジンの生産能力を拡大し、トヨタのコア技術であるハイブリッドパワートレーンの現地化を進めるものである。この判断は、トヨタの北米生産に対する信頼とグローバル競争力への自信を示している」と述べている。