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トヨタ車体、ファッションブランドとコラボしたコンセプトカーなど4モデルを東京モーターショー2017で世界初公開
商用車が持つ魅力を3つのスタイルで提案する「LCV CONCEPT」も展示
2017年10月13日 15:29
- 2017年10月12日 発表
トヨタ車体は、10月25日~11月5日(プレスデー:10月25日~26日、一般公開日:10月27日~11月5日)に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される「第45回東京モーターショー2017」の出展概要を発表した。
トヨタ車体のブースでは、ファッションブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」とコラボレーションして生み出されたコンセプトモデル「WONDER-CAPSULE CONCEPT(ワンダー・カプセル・コンセプト)」に加え、商用車が持つ魅力を3つのスタイルで提案する「LCV CONCEPT(ライト・コマーシャル・ビークル コンセプト)」の3モデルを世界初公開する。
WONDER-CAPSULE CONCEPT(参考出展車 世界初公開)
1人乗りEV(電気自動車)「コムス」なども手がけているトヨタ車体が思い描く、近未来の2人乗りの超小型モビリティとして製作されたWONDER-CAPSULE CONCEPT。カーシェアリングやライドシェアリングの時代を想定したシェアリング機能が与えられているほか、デザイナーの森永邦彦氏が手がけるファッションブランドのANREALAGEとコラボレーションした内外装を採用している。
ユニークなキュービックシルエットの外観では、Aピラーに特殊なフィルムを装着。カメラのフラッシュなどの光に反応して車名の「WONDER-CAPSULE」が浮かび上がるようになっている。またインテリアでもシートとドアトリムの表皮に特殊なテキスタイルを使い、UVライトを当てると模様などが浮かび上がる演出が施されている。
トヨタ車体ブースのステージキャストが着用する衣装もANREALAGEが手がけたものとなり、WONDER-CAPSULE CONCEPTを担当するステージキャストの衣装はUVライトに反応して柄が浮かび上がるデザインになるという。
このほか、直立したフロントウィンドウはパノラミック・ビュー・スクリーンとなっており、車両情報や観光施設の情報などをリアルタイムに表示。運転席には乗る人に合わせてステアリングとペダルの位置を自動調整する「オート・アジャスト・ポジション」を採用して、シェアリングなどで初めて利用する人に安心と楽しさ、快適な運転姿勢を提供するという。また、観音開き式に開閉するドアは、後方を開けることでラゲッジスペースにも手が届くようになる「イージー・アクセス・ドア」となっており、乗降性と使い勝手を同時に高めている。
LCV D-CARGO CONCEPT(参考出展車 世界初公開)
小口配送ビジネスの拡大を見据えた小型デリバリーバンである「LCV D-CARGO CONCEPT(エル・シー・ブイ ディー・カーゴ コンセプト)」。ボディの助手席側に前後に大きく開くスライドドアを備え、低床フラットフロアと組み合わせて荷物の積み下ろしが容易な大開口スペースを用意。通常は助手席のあるスペースも積載空間にして長さのある荷物に対応し、広く使いやすいカーゴスペースとしている。バックドアは狭い駐車スペースでも開閉しやすいよう、上下2分割式バックドアを採用する。
視界の広い運転席では、ステアリング中央部に脱着可能なタブレットを設定して配達に必要な情報を提供。歩道のある助手席側から運転席まで簡単にアクセス可能になっており、配達作業が助手席側で完結。クルマに乗り降りする負担を軽減し、配達効率の向上に貢献する。
ボディサイズは4700×1735×1885mm(全長×全幅×全高)で乗車定員は1人。室内スペースは3500×1550×1345mm(助手席側室内長×室内幅×室内高)となる。
LCV BUSINESS LOUNGE CONCEPT(出展は内装のみ 世界初公開)
ビジネス専用ハイヤーの「LCV BUSINESS LOUNGE CONCEPT(エル・シー・ブイ ビジネス・ラウンジ コンセプト)」は、「世界で活躍するビジネスパーソンに快適なプライベート空間を提供し、最高のコンディションにいざなう」というテーマで開発されたコンセプトモデル。
車内で着替えもできるハイルーフのボディを採用し、前後に広々とした空間を確保した後席スペースには、コンフォータブルモードを備えて最上級のリラックスを提供するシートを2人分だけ用意。プライバシーを守る「瞬間調光ウィンドウ」やスライドテーブルなどを備えてゆとりに満ちたリフレッシュスペースを創出する一方、テレビ会議にも対応して多彩なインフォメーションニーズにも応える大型ディスプレイを装備。移動中の車内でリフレッシュとビジネスを使い分けることができる。
また、通常は助手席がある運転席横のスペースに、後席乗員のスーツケースや手荷物などが置ける「サイドアクセスラゲージ」を用意して使い勝手を高めている。ボディサイズは4700×1735×2120mm(全長×全幅×全高)で乗車定員は3人。室内スペースは3500×1550×1580mm(助手席側室内長×室内幅×室内高)となる。
LCV ATHLETIC TOURER CONCEPT(出展は内装のみ 世界初公開)
「車いすアスリートが、ひとりで楽に競技用具を積み込み、乗り込んで、快適に運転することができる」というコンセプトを実現するために開発された車いすアスリート向けの「LCV ATHLETIC TOURER CONCEPT(エル・シー・ブイ アスレチック・ツアラー コンセプト)」。車高ダウン機能を持ち、前後に大きく開く助手席側のスライドドアの開口部に「床下格納ワイドスロープ」を設置。角度が緩やかなスロープを使って車いすに乗ったまま楽に乗降できるようになっている。
車内には車いす競技車両をメンテナンスするときに便利なスライドトレイ、スペアホイール収納スペース、工具類を収める脱着式ツールボックスなど、車いすアスリートが必要とする装備を用意。ラゲッジスペースには車いす競技車両をそのまま搭載できるようにして、移動するたびに車いす競技車両の分解&組み立てが必要だったアスリートの負担を軽減する。
運転席にはステアリングを前後に調節できるテレスコピックを備え、シートを上下に可動するシートクッションリフターを採用。車いすと運転席をスムーズに移動できるようにしている。ボディサイズは4700×1735×2120mm(全長×全幅×全高)で乗車定員は2人。室内スペースは3500×1550×1580mm(助手席側室内長×室内幅×室内高)。