両国国技館で開催されたフェラーリ70周年記念日本イベント「Driven by Emotion」のオープニングに先駆けて行なわれたプレスカンファレンスで公開となった「ラ フェラーリ Aperta」とフォトセッションを行なう、フェラーリ極東・中東エリア統括CEO ディーター・クネヒネル氏(左)とフェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長 リノ・デパオリ氏(右) フェラーリ・ジャパンは、10月12日~14日に開催されたフェラーリ70周年記念日本イベント「Driven by Emotion」のオープニング前に行なわれたプレスカンファレンスで、イタリア マラネッロで開催されたCavallino Rampante(跳ね馬)70周年記念式典期間中にオークションで830万ユーロ(約10億7700万円)という高値をつけた「ラ フェラーリ Aperta」を日本で初お披露目した。
Driven by Emotionの詳細を解説するフェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長 リノ・デパオリ氏 フェラーリの70周年を記念した祝祭イベント「Driven by Emotion(情熱に突き動かされて)」はアメリカやヨーロッパなど世界約60カ国で開催され、日本では10月12日~14日の日程で東京・両国国技館にフェラーリ70台が集結し、富士山や三重県伊勢地域などを駆け巡るドライブイベント「フェラーリ70周年記念 JAPAN RALLY」も行なわれた。スタート地点となる両国国技館には、日本では初お披露目となる「ラ フェラーリ Aperta」やフェラーリ70周年記念限定テーラーメイド車両のほか、世界に1台のフェラーリ「SP1」、世界で6台限定の「sergio」、10台限定の「J50(フェラーリ日本進出50周年記念モデル)」などフェラーリ70年間の歴史上に残る数々の歴代車両や特別なフェラーリが展示された。
土俵のステージ上に飾られた創設70周年記念モデルのラ フェラーリ Aperta。土俵は今回のイベントのために設けられた特設ステージ ラ フェラーリ Aperta
フェラーリの70年の歴史と歴代の車両と、今回お披露目となったラ・フェラーリ Apertaを紹介した フェラーリ極東・中東エリア統括CEO ディーター・クネヒネル氏 フェラーリ創設70周年を記念して発売されたラ フェラーリ Apertaは、「ラ フェラーリ」のオープントップ・バージョンとして開発された最新の限定エディション・モデル。209台限定で生産されたが、特別にチャリティ用として210台目の生産を発表。9月9日にイタリア マラネッロで開催されたフェラーリ70周年の記念イベントで行なわれた「RM-Sotheby's オークション」では830万ユーロ(約10億7700万円)の記録的価格で落札され、この売上金は全額「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付されるという。
タイヤサイズは前:265/30 ZR19、後:345/30 ZR20を装着 両国駅のホームからも見える国技館の側面に併設された展示スペースには現行のラインアップ車両を展示 国技館のメインゲートを入ると歴代のフェラーリ車両がお出迎え 「SP1」(2008年)。半世紀ぶりに自社工場で制作された「F430」をベースにしたモデル。SP1は“スペシャル・プロジェクト第1号”を意味し、「F40」「288 GTO」のデザインを手がけたレオナルド・フィオラヴァンティ氏によってデザインされた 「Sergio」(2014年)。2013年のジュネーブモーターショーで初披露された世界限定6台の希少モデル。フェラーリとピニンファリーナのコラボレーション60周年を記念して生産された。1960年代のフェラーリ・デザインをモチーフにデザインされ、「458 スパイダー」をベースに技術的パーツがマットブラック、それ以外の造形パーツがレッドで塗られている 「J50」(2016年)。フェラーリの日本進出50周年を記念し、2016年12月に国立新美術館にて開催された記念式典でお披露目となったスペシャルモデル。10台限定で「488 スパイダー」をベースに生産され、日本国内のみで販売された フェラーリ70周年記念 限定テーラーメイド車両
フェラーリ・テーラーメイド・アトリエが、フェラーリの歴史を飾る代表的なクルマを想起させる70種類の特徴と仕様を現代的にアレンジし、70種類のユニークなアウトフィットを創り上げた。70種類の仕様は、5車種(488 GTB/488 スパイダー/F12 ベルリネッタ/カリフォルニア T/GTC4ルッソ)にそれぞれ1つの仕様を適用。Driven by Emotionの日本イベントでは、過去と未来のデザインと技術が融合された特別な限定車両も展示されていた。
デザイン番号#33「"The Surtees"サーティース」(車両:F12 ベルリネッタ)。F1車両「158」をドライブして1964年の世界選手権タイトルを獲得し、レーシング界のレジェンドとなったジョン・サーティース。このカラーリングは実際に米国とメキシコのレースに出場したときの「158 F1(1964年)」デザインから着想された デザイン番号#65「Plein Air Pleasure」(車輌:488 スパイダー)。フェラーリとピニンファリーナの提携80周年を記念し、限定で製造されたリミテッドエディションのロードスター。ライトブルーのエクステリアにブラックとブルーのインテリアを採用し、オープントップで走行する空と一体化できる喜びが表現されている。デザインは「SA Aperta(2010年)」から着想された 大相撲さながら、太鼓と呼び出しによるアンベールセレモニーが行なわれ、大相撲の元・行司 34代 木村庄之助氏がステージに登壇。「フェラーリ ドリブンバイ エモーション セレブレーション」と筆文字で書かれた扇子が手渡された