NEXCO東とJB本四高速、ETC休日上限1000円開始時のアンケート結果を公表
アクアラインで9割以上が認知。本四道路は6割がきっかけに

2009年3月26日発表


 NEXCO東日本(東日本高速道路)とJB本四高速(本州四国連絡高速道路)は3月26日、3月20日のETC休日上限1000円開始時に実施した利用者や事業者向けに実施したアンケート調査の結果を公表した。

 両社とも、利用者へのアンケートはSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)で実施し、事業者へのアンケートはNEXCO東日本が千葉県の観光施設で、JB本四高速は広島県/香川県/愛媛県/徳島県と淡路島内の観光施設で実施した。

 NEXCO東日本は、東京湾アクアライン、海ほたるPAで利用者向けアンケート調査を行った。調査は3月20日8時30分~11時まで対面で実施し、102名から回答があったという。調査結果によれば、3月28日から本格運用されるETC休日特別割引については98%が、3月20日から開始されたアクアライン通行料1000円については95%が認知していたと言う。

 アクアラインの利用目的は、家族旅行や観光などのレジャーが約90%を占めており、このうち宿泊を伴う利用者は約40%となったほか、海ほたるPAのみの利用者も5%いたと言う。また、90%の利用者が割引になれば更に高速道路を利用すると回答した。割引に関しての意見は、「割引が始まったら休日のレジャーで高速道路利用がかなり増えると思う」「1000円にしなくてもいいので、常に割引をして欲しい」「2年間だけでなく更に続けて欲しい」「割引内容が分かりにくい。段階的に割引を実施するべきではない」といった意見が寄せられたと言う。

 事業者へのアンケートでは、利用客の増減について8施設のうち2施設が「大幅に増えた」、2施設が「増加した」と回答。「昨年と比較して倍増となった、今後も休日に当施設に来たいとの声があった」(袖ヶ浦地域の観光施設)、「今年は3月20日~22日の天候は良くなかったが、昨年と比べ約2割増加した」(富津地域の観光施設)、「3月21日はゴールデンウィーク並みの入れ込みであった」(鴨川方面の観光施設)、といった意見が寄せられたと言う。

 JB本四高速は、3月20日~21日にかけて、神戸淡路鳴門自動車道の淡路SA、瀬戸中央自動車道の与島PA、西瀬戸自動車道の来島海峡SAで用紙によるアンケートを実施し、淡路SAで400枚、与島PAで300枚、来島海峡SAで300枚の回答があったという。

 本四道路の利用については、61%がETC休日上限1000円がきっかけと回答。満足度については88%が「非常に満足」、13%が「やや満足」と回答した。また、本四道路を利用した日帰り旅行は約70%が、本四道路を利用した宿泊旅行は約60%が増えると回答。利用者からは、「経済的にも活発になって良いと思う」「2年間だけでなく長く続けて欲しい」「景気対策には効果的だと思います」などといった意見も寄せられたと言う。

 事業者への調査では、淡路SAの大観覧車の利用者が前年比の約2.1倍の1900人であったほか、利用者数が前年比で淡路島内が約1.5倍、広島県内が約1.8倍、香川県内が約1.3倍、愛媛県内が約1.6倍、徳島県内が約1.5倍に増加したという。事業者からは「お客さまの数は普段の4割増ほど」(淡路SA)、「お盆並みの忙しさ」(与島PA)、「昨年に比べ増加傾向にある」(今治市の観光施設)といった意見が寄せられたと言う。

(編集部:)
2009年 3月 27日