「第48回静岡ホビーショー」リポート
F1やフェラーリの新製品が多数お目見え。痛車模型も元気

取材日は静岡ホビーショーの初日となる5月14日。業者向けの製品説明イベントも開催されていた。写真はタミヤブースでミニ四駆について説明するMCガッツ氏

2009年5月14日、15日:業者招待日
2009年5月16日、17日:一般公開日(入場無料)



 今年で48回目となる「静岡ホビーショー」が、今年もツインメッセ静岡(静岡県静岡市駿河区)で開催された。静岡ホビーショーは、秋に開催される「全日本模型ホビーショー」と並ぶ模型やラジコンカー(以下、RCカー)の大規模展示会。5月14日、15日は業者招待日となっているものの、土日となる16日、17日は一般に無料で公開され、東海地方のみならず全国から大勢の入場者を集めている。とくに、ここ数年は静岡市が市を挙げてバックアップしているほか、タミヤやバンダイなどが会社見学イベントを設定していることもあって、7万人を超える人が訪れると言う。

 例年、この静岡ホビーショーでは多数の新製品が展示されるが、今年も車や飛行機、艦船模型の新製品が数多く展示されていた。Car Watchではその中から車関連の新製品に絞って、主に写真で紹介していく。また、車名の表記は模型の製品名を記載しておくので、購入の際の参考にしてほしい。

スケールモデルは、定番の最新市販車のほか、F1マシンやフェラーリ、痛車も
 実車をリアルに再現したスケールモデル関連としては、定番とも言える最新の市販車の模型のほか、F1マシンやフェラーリの模型が目に付いた。

 F1の模型としては主流の縮尺となる1/20スケールの製品が発表され、F1ファンにはうれしい限り。1976年に初めて日本でF1が開催された「F1選手権 イン・ジャパン」仕様のマシンがハセガワとタミヤから発表されていた。

 また、フェラーリを精力的に模型化しているフジミ模型、模型雑誌が特集を組むなど車の模型のジャンルとして確立した痛車(いたしゃ)を多数ラインアップする青島文化教材(以下、アオシマ)も元気で、アオシマ青島はSUPER GTやチューニングカーで知られるRE雨宮の1/1痛車(つまり実車)を展示していた。

ハセガワの1/20「フェラーリ 312T2“1976 日本GP”」。1976年のF1最終戦が開催された富士スピードウェイの長大な直線にあわせてリアウイングを変更するなどした312T2を再現。フェラーリのニキ・ラウダが雨のため途中棄権し、マクラーレンのジェームス・ハントがチャンピオンになった1戦としても記憶に残るレース。タイヤも雨で使われるレインタイヤを再現している。6月25日発売、3990円ハセガワ1/24「フェラーリ 250 テスタロッサ“シャーシ No.0714 TR”」。静岡ホビーショーの最終日にイタリアで開催されるオークション「フェラーリ:伝説と情熱」に出品される1957年式250テスタロッサを模型化。7月下旬発売、3150円
タミヤ1/24「NISSAN フェアレディZ(Z34)」。6代目となる最新型のZを模型化。室内は国内仕様と輸出仕様が選べるようになっている。シャシー底面もしっかり別パーツで再現している。6月27日発売、3570円
タミヤ1/24「ポルシェ 956(ケンウッドカラー)1984 ルマン」。タミヤが最近積極的に行っている従来製品のデカール変更仕様。デカールはその品質から人気の高いカルトグラフの手によるもの。リアカウルは脱着式だ。5月30日発売、2730円タミヤ1/20「タイレルP34 1976 日本GP」。F1の実戦で走った唯一の6輪車であり、タミヤの記念すべき1/20シリーズの第1作目を、くしくもハセガワと同じく1976年のF1最終戦仕様としてリニューアル。エンジン上部の三角型エアファンネル、富士のストレートにあわせて大型化されたリアウイングなどをエッチングパーツなどで構成している。デカールもカルトグラフ製で“たいれる”“しえくたあ”と日本開催のみでプリントされたスペシャルマーキングを再現している。カーナンバー3は、後にフェラーリでチャンピオンとなるジョディ・シェクターのマシン。7月発売、3570円
タミヤ1/35「シトロエン 11CV スタッフカー」。すでに1/48スケールで発売されている11CVを1/35スケールの301作目として模型化。1/35スケールならではの再現性で、ドイツ軍仕様、フランス軍仕様のほか民間仕様にもできる。7月発売、1890円
タミヤ1/24「XANAVI NISMO GT-R(R35)(完成品)」。通常スケールモデルは自分で組み立てる必要があるが、タミヤはプロの手による完成品も販売している。ネームプレートの入ったディスプレーケース付きで、2008年シーズンのSUPER GT GT500クラスのチャンピオンマシンを再現。7月発売、1万3440円タミヤ1/24「CALSONIC IMPUL GT-R(R35)(完成品)」。発売日、価格とも未定ながらCALSONIC IMPUL GT-Rも展示されていたフジミ模型1/20「フェラーリ248 F1 2006」。フェラーリ248は、すでにブラジルGP仕様が発売中だが、これはフロントウイングやリアウイングが異なる開幕戦前の冬季使用とのこと。5月発売、4725円
フジミ模型1/20「F1マクラーレン・ホンダMP4/6」。1991年にアイルトン・セナがチャンピオンを獲得したマシンだが、模型化されるのはゲルハルト・ベルガー、セナの順でワンツーフィニッシュをした日本GP仕様。6月発売、4725円フジミ模型はモックアップのみで発売日未定のフェラーリF1マシンを展示。説明スタッフによると、「発売は早くても秋以降で、まだどうなるか分からない」とのことフジミ模型1/24「ニッサンGT-R(R35)SpecV」。GT-Rの1/24モデルは各社から発売され、いずれも高い人気を誇っている。フジミは早くもSpecVを模型化してきた。そのほか、「ニスモR35クラブスポーツパッケージ」も模型化する。いずれも7月発売、3780円
フジミ模型1/24「フェラーリDino206 COMPETIZIONE」。マンガ「サーキットの狼」の主人公風吹裕矢の愛車となったことでも知られるディーノのレーシングタイプが久々の模型化。5月発売、3675円
フジミ模型1/24「NEW FIAT 500」。実車のその愛らしいスタイルをフロント/リアバンパーを別部品とすることで再現。ディスクブレーキ、ブレーキキャリパーも別部品として構成していると言う。5月発売、3150円フジミ模型1/24「フェラーリ365GTB4 40周年記念モデル」。40周年記念ロゴのデカールがセットされたモデル。5月発売、3780円
フジミ模型1/24「フェラーリ599 エッチングパーツ付き」。ディスクブレーキなど新たなエッチングパーツが付属した。5月発売、3780円「涼宮ハルヒの憂鬱 FD3S RX-7」から始まったアオシマの1/24痛車シリーズも、「一騎当千 アルファード MS/AS 後期型 カスタム」まで8台がラインアップされ、その爆発的ヒットで車模型の1つのジャンルとなったと言えるアオシマ1/64痛車ミニカーコレクション「RE雨宮 FD3S RX 7」。1/64痛車ミニカーコレクションの第2弾としてアニメ「魔法少女リリカルなのはStrikerS」が登場。このRX-7のほか80スープラが発売される。5月発売、819円
アオシマは、RE雨宮のRX-7痛車バージョンも展示。仕上がりはさすがにキレイで、とても目立っていた
アオシマ1/24「痛車パーツ」。痛車模型のためのパーツセット。パーツ内容は、抱き枕、クッション、パソコンなど。自分なりの痛車模型を演出するためにあると便利。発売中、1890円
アオシマ1/24「あぶない刑事 港303号 覆面パトカー」。ドラマ「あぶない刑事」で使われていたレパード前期型の覆面仕様を模型化。パイロンも2個付いてくる。6月発売、2940円
アオシマ1/24「シャコタン☆ブギ ハジメのソアラ お祭り仕様(水色)」。シャコタン☆ブギシリーズの最新作。アオシマは積極的にキャラクターカーを出しているが、その最新作。クリアーケース付き。5月発売、4410円アオシマ1/32特殊荷役シリーズ。市場で見かけるターレまで模型化される時代になった。荷台に荷物(発泡スチロール箱)が載っているのが「ニチユ エレトラック標準タイプ&台車、発泡スチロール箱セット」(写真左手前)、木製パレットが乗っているのが「朝霞製作所 ターレット トラック&パレットセット」。フィギュアも付いてそれぞれ2台入りで6月発売、2940円
同じくアオシマ1/32特殊荷役シリーズの「ニチユ プラッター(リーチリフト)&パレットセット」(写真左手前)と、すのこ状のパレットを積む「トヨタL&F ジェネオ(カウンターリフト)&パレットセット」。いずれもフィギュア付きで7月発売、2730円アオシマの1/32ヘビーフレイトシリーズ「三菱ふそう'07スーパーグレート ハイルーフ保冷車」。新金型ですべてを作り直した新製品。1/32スケールなので、特殊荷役シリーズと組み合わせて飾っておくのも楽しいだろう。6月発売、9240円

走らせて楽しむRCカーやミニ四駆には大量の新製品が
 スケールモデルより勢いを感じたのが、車を無線操縦して楽しむRCカーや、タミヤのミニ四駆など走らせて楽しめる製品。RCカーにおいては、実車のD1の影響もあってドリフトを仕様のものが人気で新製品も多いが、ほかにもF1の新製品、4WDツーリングカーや岩場を走らせて楽しむロッククローリングタイプの4WDなどさまざまな車種の新製品が展示されていた。

 とくに、タミヤは復刻タイプのRCカーをはじめ、方向性の異なる製品を積極的に取りそろえ、多くの新規ユーザーを呼び込んでいこうとする姿勢を顕著に感じた。ドリフト製品をメインにしたヨコモ、ミニッツを中心とした小型のものと1/9の大型のRCカーを力を入れて展示していた京商など、各社ごとに特色のある展示がなされており、一時期の4WDツーリングカーのみが目立つという展示形態からはずいぶん異なったものになっていた。

タミヤ1/10「フォード ブロンコ 1973」。岩場もガンガン走破可能なロッククローリングタイプのRCカー。タミヤは会場のステージに岩場を模したものを置き、その高い走破性のデモを行っていた。6月20日発売、4万1790円
タミヤ1/12「ブラックポルシェ934」。多くの業者の注目を集めていたのがこのブラックポルシェ。タミヤの初の電動RCカー「ポルシェ934」が発売1年で10万台を突破したのを記念して1977年末に作られた製品がブラックポルシェ934。今回の製品は1977年版の製品をリスペクトした上で現代版にリニューアル。当時と同じデザインの布製キャリングバッグが付属するが、シャシーはアルミの板シャシーからタムテックギアGT-01へ、ボディーはABS製のものから、走行に適したポリカーボネート製のものへと進化している。ボディーに関してはディスプレー用のインジェクション製のものまで入っている。モーター位置もリアの車軸上から、実車と同じくリアエンド位置になるなど、RRならでは走りを楽しめると言う。6月20日発売、2万6250円
ブラックポルシェに同梱されているインジェクション製のボディー。1/12のスケールモデルと同様のパーツ構成で、観賞用にしっかり組み立てたいところタミヤ1/10「トヨタ アリスト(TT-01D TYPE-E)ドリフトスペック」。ドリフト人気は高く、各社がいろいろな新製品を投入している。アリストは、操縦のしやすいシャフトドライブ4WDのTT-01Dシャシーを備えるほか、ヘッドライトやリアランプに高輝度LEDを備えるアリストの標準装着パーツ。ドリフトのしやすい「スーパードリフトタイヤ」、ソフトタイプの「CVAオイルダンパー」など、ドリフトを楽しめるようなパーツ構成となっている
タミヤ1/10「バギーチャンプ(2009)」。オフロード向けマシンとして1979年に登場し、大人気となったバギーチャンプも2009年モデルとして復刻された。こちらはブラックポルシェ934と異なり、クリヤーパーツのメカボックス、ダイキャスト製サスペンションアームなどオリジナルモデルと同様の基本構成を採る。当時は電池が通称“ラクダパック”と呼ばれた突起のあるものだったが、現在では販売されておらず、2009年版では専用のバッテリーが同時に用意される。7月発売、3万400円
バギーチャンプ用に用意された専用バッテリーの「LF-1100-6.6V レーシングパック(Mサイズ)」。リチウムイオンタイプの充電池。7月発売、5775円1979年版のバギーチャンプのサスペンションを再現しつつ、細部に現代ならではの補強も入ったダイキャスト製サスペンション。フロントのサスペンションアームが特徴的ずらりと並ぶタミヤ1/10 XBシリーズの製品。XBシリーズとは、完成済み製品のシリーズで、本体、バッテリー、送受信機が付属するほか、すべて組み上がっているので、買ったその日からすぐに楽しめる。価格は車種により異なるが6月20日発売の右上の「XB XANAVI NISMO GT-R(R35)(TT-01 TYPE-E)」で、2万6040円
タミヤ1/10「ミニクーバーレーシング(M-05)(仮称)」。1/10の4WDツーリングカーシャシーに比べてホイールベースの短いシャシーをタミヤはMシャシーと位置づけており、最新版のM-05シャシーを採用する。7月発売、1万3440円M-05シャシーは、従来同様セミモノコック構造を採用するが、低重心化が図られている。写真左がフロント側になり、前輪を駆動して走るフロントサスペンション部分のアップ。ステアリングアームは3分割タイプとなった
タミヤ1/10「M-05 PROシャーシキット」。M-05シャシーをフルベアリング仕様とし、いくつかのオプションパーツを組み込んだシャシーキット。6月27日発売、1万8690円M-05シャシー用に新たに発売される数々のオプションパーツ類
タミヤ1/10「クスコ DUNLOP スバル インプレッサ(TA05 ver.II)」。4WDツーリングカーの主流とも言えるベルト駆動4WDのTA05シャシーがver.IIになり、その最新シャシーを採用するモデル。6月27日発売、2万4990円TA05 ver.IIシャシー。左がフロント部になり、センターに配置したモーターで前後輪をベルト駆動する。ベルトの長さも等長で、不必要なトルク変動を抑える。ver.IIでの変更点はメインフレーム幅が狭くなったこと。これによりロール時にシャシーが路面に触れにくくしているTA05 ver.IIは従来のTA05用オプションパーツが使用可能。これはそれらを組み込んだ状態。ブルーアルマイト処理されたアルミパーツなどで、剛性の向上などを図っていく
オプションパーツを取り付ける前のTA05 ver.IIの各部アップ。写真左からフロント部、センター部、リア部
オプションパーツを取り付けたTA05 ver.IIの各部アップ。写真左からフロント部、センター部、リア部
タミヤ1/10「カルソニック IMPUL GT-R(R35)(TB-03)」。TA05系がベルトドライブ4WDなのに対して、シャフトドライブ4WDのTB-03シャシーを使用する。5月30日発売、2万2890円数々のオプションパーツを組み込んだTB-03シャシーも展示されていた。左がフロント部になり、車体中央をシャフトが貫いているのがよく分かるオプションパーツを組み込んだTB-03のフロント部のアップ
オプションパーツを組み込んだTB-03のリア部のアップタミヤ1/10「F104 PRO(ボディ付)」。タミヤひさびさのF1タイプの新製品。長らく使われてきたF103シャシーが全面新設計されF104シャシーとなった。F104シャシーはF103と同様ダブルデッキのリア駆動2WDシャシー。近年のF1のアスペクト比にあわせ、全長を長く、全幅を狭くしている。6月20日発売、2万2800円F104 PRO(ボディ付)にはポリカーボネート製のボディーが付属する。特定のF1マシンを模したものではないのが残念だが、新設計のF1シャシーの走行性能が楽しみだ
F104シャシーのフロント部のアップ。サスペンションは左右独立式で、中央に配置されたサーボでステアリングロッドをコントロールする。そのシンプルな構成からダイレクト感は高いだろうF104シャシーのリアまわりのアップ。F103シャシーと同様リアのサスペンションは左右一体式。中央に見える丸い板がフリクションプレートで、このフリクションプレートの摩擦と、その左にあるスプリングダンパーでサスペンションのコントロールをするF104シャシーの駆動部のアップ。モーターのピニオンギアが駆動軸のドライブギアに直接つながる。この駆動方式によってダイレクト感のある走行特性が生じる。デフユニットはアルミ製でドライブギアと一体になっている
ドライブギアに内蔵されたデフユニット。構造はF103と大きくは変わらないが、一体型となったことでタイヤ交換が容易になったF103シャシーとの比較図。縦横比の違いがよく分かるF104シャシー用に用意された数々のオプションパーツ
オプションパーツを装着したF104シャシー京商1/9「DRX スバル インプレッサ WRC 2008」。今回紹介する中で唯一のエンジンRCカー。リコイルスターター式のGXR18エンジンを搭載し、3つのデフを装備したフルタイム4WDマシン。シトロエンのC4ボディーも参考展示されていた。7月発売、3万8850円
京商と言えば、手のひらに乗るほどの小型RCカー「ミニッツ」シリーズが有名で、今年は10周年を迎える。毎年ホビーショーでは数多くの新製品が発表されているが、今回も数多くの新製品が展示されていた。写真は「アストンマーティンレーシングDBR9」。5月発売、1万9425円ミニッツシリーズはF1も出ているが、このF1シャシーは10周年記念モデルの「フォーミュラカー SPリミテッド ASF2.4GHz 送信機レスシャシー」。フルボールベアリング仕様で、レッドアルマイト仕上げのモーターマウントなどを備えるほか、電池ボックス内の接点が金メッキになっている。世界限定1000台で、7月発売。1万8900円数多く並ぶミニッツシリーズの新製品。会場にはさらに多くのミニッツがあるので、ぜひ会場に足を運んでその出来栄えなどを確認してほしい
HPI(エイチ.ピー.アイ.ジャパン)1/10「フォーミュラ テン タイプ01キット」。タミヤと同様完全新設計のF1モデル。リア駆動シャシーで、サスペンションは前輪が独立式、後輪がギアボックス接続型のフリクションダンパーを用いる。バージボードなども付いており、2008年のシーズンをイメージしたオリジナルデザインのボディーが付属する。6~7月発売、1万3440円
参考出品されていた「フォーミュラ テン キット ウイリアムズ(仮称)」(写真右)と、「フォーミュラ テン キット ルノー(仮称)」ヨコモ1/16「ICHIROKU M」シリーズの製品群。中央の黄色い車が新製品の「GOOD YEAR RACING B324R」。D1で活躍する手塚強選手仕様となっている。「組み立て完成済みシャーシ」が1万3020円、送受信機やバッテリーなどマシンを走らすための「専用ランニングセット」が1万4700円
ヨコモ1/10「ドリフトパッケージ」の最新製品「BLITZ DUNLOP ER34 SKYLINE」。D1の人気者野村謙選手の仕様だ。ICHIROKU Mもそうだが、このドリフトパッケージはRCカーでドリフト走行を楽しめるものになっており、4WD、シャフトドライブシャシーが使われている。2万4990円ヨコモの誇る1/10ツーリングカーシャシー群。搭載バッテリーの種類やオプション装着の有無によってさまざまなバリエーションが存在するが、基本的な構成はシャフトドライブ4WDとなるヨコモはドリフト車用にブラシレスモーター「DRIFT ブラシレスコンボ」も用意。ドリフト走行に向いたセッティングがなされていると言う。6月上旬発売、1万8900円
タミヤ「ミニ四駆 阪神タイガース スペシャル」(写真左)と、「ミニ四駆 読売ジャイアンツ スペシャル」。説明不要のミニ四駆のプロ野球バージョン。当初はこの2球団のみを用意し、売れ行きによってはほかの球団のバージョンを用意する可能性もあると言う。いずれも6月27日発売で、1365円タミヤ「マックスブレイカーCX09 ブラックスペシャル」。モーター冷却まで考えられた肉抜きボディーを搭載するミニ四駆。カーボン配合のナイロン樹脂をシャシーとホイールに使い剛性を上げている。7月発売、1155円
ミニ四駆のグレードアップパーツ装着例。ミニ四駆本体の新製品も多かったが、ミニ四駆関連のオプションパーツの新製品も多数出展されていた

 取材に訪れたのは業者日だったが、一般公開日はこれらの新製品展示に加え、会場限定製品の特別販売や、模型の展示会などが開催される。また、ここで紹介したのは車関連のみで、飛行機や艦船、そしてガンプラ(ガンダム関連の模型)など多数の新製品が展示されていた。

 じっくり見ていくと1日かけても回りきれないほどのものが展示され、最新のホビーのトレンドを知ることもできるだろう。今年の土日は高速道路料金が地方部上限1000円となるETC特別割引もあるので、実際に会場に訪れ、日本が世界に誇る模型製品の数々を見てほしい。

 

(編集部:編集部:谷川 潔)
2009年 5月 15日