BMW、新型「X3」を国内発売 上位モデルはアイドリングストップ搭載、エコカー減税対象に |
ビー・エム・ダブリューは、SUV「X3」の新型を3月29日に発売した。
モデル | エンジン | 変速機 | ハンドル | 価格 |
X3 xDrive35i | 3リッター直列6気筒DOHCターボ | 8速AT | 右 | 694万円 |
X3 xDrive28i | 3リッター直列6気筒DOHC | 598万円 |
2003年に初代が発表されたSUVで、新型は2代目。日本では2004年に発売され、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる。BMWでは「SAV」(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶ。
スタイリングはキープコンセプトで、丸型4灯ヘッドライトとキドニーグリル、ボディーサイド上下を走るジッカーラインとロッカーライン、キックアップしたCピラー下端などBMWのアイデンティティに、ホイールハウスの黒い縁取りや無骨なフロントマスクといったSUVらしい要素を組み合わせたもの。先代よりもキドニーグリルが大型化し、ヘッドライトユニットのグラフィックやジッカーライン、ボンネット上のラインなどにより抑揚がつけられた。ヘッドライトのスモール・ライト・リングとテール・ランプのライト・バーにはLEDを採用している。
ボディーサイズは先代よりも85mm長く、25mm広くなった。これにより室内空間を拡大、後席足下が約20mm、後席左右乗員間隔が20mm広くなり、トランク容量は70L大きくなった。
エンジンは3リッター直列6気筒のみ。xDrive28iに搭載されるN52B30Aは可変バルブリフト機構「バルブトロニック」を採用する自然吸気ユニット。xDrive35iのN55B30Aは、直噴、バルブトロニックを備え、ツインスクロールターボチャージャーで過給される。トランスミッションは8速ATのみ。
ブレーキエネルギー回生システム、電動パワーステアリングなどの燃費改善技術を備えるほか、xDrive 35iにはアイドリングストップ機構「エンジン・オート・スタート/ストップ機能」を備える。これによりxDrive 35iは10・15モード燃費を12km/Lとし、平成22年度燃費基準+25%、平成17年排ガス基準75%低減レベル(★★★★)を達成、約75%のエコカー減税対象となった。
全車、電子制御多板クラッチにより、路面状況に応じて前後のトルク配分を変える4WDシステム「xDrive」を搭載する。xDrive35iには速度によってタイヤの切れ角を変える「バリアブル・スポーツ・ステアリング」や、内側後輪に軽くブレーキをかけてコーナーリング性能を高める「パフォーマンス・コントロール」を標準で装備。さらに路面状況に応じてダンピング特性を変える「ダイナミック・ダンピング・コントロール」がオプションで装着可能となっている。
インフォテインメントシステムとして、8.8インチワイドディスプレイ、HDDカーナビ(VICS 3メディア対応)、地デジチューナー、DVDプレーヤー、ミュージックコレクションシステムなどを搭載。トップ・ビュー機能付きリアビューカメラ、パークディスタンスコントロールなども標準装備する。
xDrive28i | xDrive35i | |
全長×全幅×全高[mm] | 4650×1880×1675 | |
ホイールベース[mm] | 2810 | |
前/後トレッド[mm] | 1595/1610 | 1605/1600 |
重量[kg] | 1850 | 1900 |
乗車定員[名] | 5 | |
最小/最大トランク容量[L] | 550/1600 | |
エンジン形式 | N52B30A | N55B30A |
種類 | 3リッター 直列6気筒DOHC | 3リッター 直列6気筒DOHC直噴 ツインスクロールターボ |
ボア×ストローク[mm] | 85×88 | 84×89.6 |
圧縮比 | 10.7:1 | 10.2:1 |
最高出力[kW(PS)/rpm] | 190(258)/6600 | 225(306)/5800 |
最大トルク[Nm(kgm)/rpm] | 310(31.6)/2600-3000 | 400(40.8)/1200-5000 |
JC08モード燃費[km/L] | 10 | 11 |
変速機 | 8速AT | |
前/後サスペンション | ダブル・ジョイント・スプリング・ストラット/5リンク | |
前/後ブレーキ | 前後ベンチレーテッド・ディスク | |
タイヤ | 前後:245/50 R18 | 前:245/45 R19 後:275/40 R19 |
ホイール | 前後:8J×18 | 前:8.5J×19 後:9.5J×19 |
(編集部:田中真一郎)
2011年 3月 29日