三菱自動車とプロトン、協業関係の強化・拡大に向け協議入り

2011年9月15日発表



 三菱自動車工業は9月15日、マレーシアの自動車メーカー、PROTON Holdings Berhad(プロトン)との協業関係の強化・拡大に向けて協議入りしたと発表した。

 プロトンは、マレーシア重工業公社(当時)、三菱自動車、三菱商事の三者合弁事業として1983年に設立された、マレーシア最大の自動車メーカー。両社は2008年12月にプロトンでの新型車両の開発・生産に関する契約を締結しており、現在プロトンでは三菱自動車のモデルをベースにした4ドアセダン「インスピラ」を生産している。

 両社はすでに、協業によってシナジー効果が見込める分野について2010年後半から検証しており、三菱自動車は今回の協議で進めるプロジェクトを通じ、アセアン市場での事業展開の拡大を、プロトンは商品ラインアップの拡充と生産設備の有効活動を目指すとしている。

 両社間で検討されているプロジェクトは次のとおり。

・マレーシアでのエンジン共同生産
・三菱自動車向け車両のプロトンでの生産
・三菱自動車が2012年3月にタイを皮切りに世界展開を図る「グローバルスモール」と、プロトン新型小型車の主要コンポーネントの共用化
・ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)などの将来技術の供与

(編集部:小林 隆)
2011年 9月 15日