警察庁、交通事故死者数は11年連続で減少
前年比251人減の4,612人

2012年1月4日発表



 警察庁は1月4日、2011年の交通事故死者数を発表した。発表によれば、2011年の交通事故死者数は、4,612人で前年比251人減(-5.2%)。11年連続で減少し、交通事故の発生件数及び負傷者数も7年連続して減少、発生件数は1992年以来、19年ぶりに700,000件を下回った。

 交通事故死者数が減少した要因として、「シートベルト着用者率の向上」「最高速度違反等の悪質・危険性の高い違反に起因する事故の減少」などを挙げているものの、交通事故死者数に占める65歳以上の高齢者の比率が依然として高く、飲酒運転等の悪質違反に起因する交通事故によって多くの命が犠牲になるなど、交通事故情勢は依然厳しいものであるとしている。

 警察庁は第九次交通安全基本計画を策定しており、2015年の目標として、交通事故死者数3,000人以下、死傷者数700,000人以下を目標としている。

交通事故死者数の多い都道府県

順位都道府県死者数
1愛知225人
2東京215人
3埼玉207人
4兵庫198人
5大阪197人

交通事故死者数の少ない都道府県

順位都道府県死者数
1鳥取26人
2島根31人
3山梨39人
4石川44人
5大分45人
5沖縄45人

交通事故死者数の増加した都道府県

順位都道府県死者数
1愛知+28人
2愛媛+27人
3福井+19人
4香川+11人
5埼玉+9人

交通事故死者数の減少した都道府県

順位都道府県死者数
1三重-40人
2茨城-36人
3栃木-35人
4岐阜-31人
5北海道-25人

(編集部:谷川 潔)
2012年 1月 5日