年末年始の高速道路、30km以上の渋滞は減少
首都高、阪神高速は距離別料金制移行後に通行量減

2012年1月5日発表



 NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)の高速道路各社は1月5日、年末年始期間(2011年12月22日~2012年1月4日の14日間)の交通状況(速報)を発表した。

 これによると10km以上の渋滞は、昨年同時期(2010年12月22日~2011年1月4日)と比べ、245回から228回に7%減少し、一昨年並となった。

 また30km以上の渋滞は23回から11回に52%減少した。

 なお高速道路の無料措置がとられた東北地方は、10km以上の渋滞が3回(昨年は1回)、30km以上の渋滞が0回(昨年は0回)となった。

 上り、下りの渋滞ワースト3は次のとおり。

ワースト上下線道路名渋滞日時
(ピーク)
渋滞発生箇所渋滞延長渋滞要因会社
1下り東名高速1月2日(月)
18時30分頃
音羽蒲郡IC付近32.2km交通集中中日本
2東名高速1月3日(火)
16時50分頃
由比PA付近30.3km交通集中中日本
3東名高速1月3日(火)
17時25分頃
宇利トンネル付近27.7km交通集中中日本
1上り関越道1月2日(月)
17時35分頃
高坂SA付近45.2km交通集中
及び事故
東日本
2東名高速1月3日(火)
17時頃
浜松西IC付近40.3km車両火災
交通集中
中日本
3東名高速1月2日(月)
18時5分頃
大和トンネル付近38.1km交通集中
事故
中日本

 また、1月1日に距離別料金制に移行した首都高速道路と阪神高速道路も同日、年末年始同期間の交通状況を発表した。

 首都高速道路の利用台数は、距離別移行前の2011年12月22日~12月31日は前年比0.7%減の1,101,459台/日、移行後の2012年1月1日~1月4日は3.4%減の759,482台/日。ただし、移行前は料金圏(東京線、神奈川線、埼玉線)ごとに1回の利用を1台として集計しているのに対し、移行後は首都高速道路1回の利用を1台として集計している。また、移行後の比較対象である昨年度データは推計値となっている。

 また、ETCの利用率は移行前が昨年比0.6%増、移行後は1.6%増となっている。

 渋滞は昨年同期比2.8%減だが、移行前に限ると4.1%増、移行後は26.3%減となっている。

 阪神高速道路の利用台数は、移行前が前年比0.4%増の858,746台/日、移行後は阪神圏(阪神東線/西線/南線)が0.1%減の548,096台/日、京都線が25.4%増の23,191台/日。移行前は料金圏ごとに1回の利用を1台として集計し、移行後は阪神圏全体と京都線ごとに1回の利用を1台として集計している。また、移行後の比較対象である昨年度データは推計値となっている。

 ETC利用率は移行前が昨年比0.9%増、移行後が2.1%増。

 渋滞は全期間で昨年比7.3%増だが、移行前が13.9%増、移行後が9%減となった。

(編集部:田中真一郎)
2012年 1月 5日