レクサス、新型GSの発表会「SPINDLE ONLINE」開催
国内自動車メーカー初の試みとなるUSTREAMでの生放送

ゲストを招いてのトークショーも実施

2012年1月26日開催



 レクサス(トヨタ自動車)は1月26日、2代目となる新型「GS」の発表イベント「SPINDLE ONLINE」を、都内で開催した。新型GSの詳細については、関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120126_507493.html)を参照されたい。

GS450h バージョンL
GS350 バージョンLGS250 Fスポーツ
GS350のエンジンルームGS450hのエンジンルーム
GS450h バージョンLのフロントシート、インパネ、メーターパネル
GS350 バージョンLのキャビンGS450h バージョンLのセンターコンソールカーナビ画面やエネルギーモニターなど多彩な情報を表示する12.3インチのワイドディスプレイ
GS350 バージョンLのフロントタイヤGS350 バージョンLのリヤタイヤ
リヤコンビネーションランプの側面に設置されたエアロスタビライジングフィンは整流効果によって走行安定性を高めてくれる自動防眩機能も備えるオート電動格納式ドアミラーを全車に標準装備Fスポーツ車はフロントフェンダーに専用エンブレムを装着

複数のカメラを駆使して動画を配信

国内メーカー初のUSTREAMでの生放送
 この日に行われた発表イベントは一般的な記者発表会の形式ではなく、国内自動車メーカーとしては初というUSTREAMによるリアルタイム配信で一般公開された。新型GSは、これまでにもさまざまなイベントやモーターショーなどの会場で車両展示が行われており、販売開始の正規発表が過去の紹介に埋没してしまわないよう、インパクトを持たせるため新しいチャレンジを行ったとのこと。

 イベントの冒頭では、MCを務めるDJの赤坂泰彦さん、レクサスアンバサダーの知花くららさんと森理世さんの3人によって、新しいGSのアウトラインや海外で行われたモーターショーなどでの様子の紹介し、その後、開発を担当したレクサス本部の金森善彦チーフエンジニアによって車両の解説を実施した。

昨年11月に開催された「スピンドルナイト」の感想などが語られた実車を前に見ながら解説を実施外観、走行性能など、解説項目の合間にMCの赤坂さんとのやり取りを挟みながら紹介が進められた

 金森チーフエンジニアは、新しいGSの基本コンセプトとして「新しいレクサスとしての強い存在感」と、「切れのいい走り」という2点にこだわったと紹介。エクステリアデザインでは強い個性の獲得を一番の目標に、機能を追求して新しいレクサスの共通事項となる「スピンドルグリル」を採用。さらに立体的な彫りの深さや踏ん張り感のあるスタンス、鋭い目つきなどによって、ひと目見ただけで「あ、レクサスだ」「新しいGSだ」と分かる顔つきにしていると解説した。

「日本のお客様がどんなリアクションをするのか今からワクワクしています」と語る金森チーフエンジニア中央がくびれたスピンドル(糸巻き車)をグリルデザインに採用
L字型をデザインに盛り込んだコンビランプが、背後から見たときにもレクサス車であることを主張する新しいGSに試乗した印象を「安定していて安心感があることに加えて、安心感がエキサイティングを生んでいるんです。いつまでも乗っていたいと思えるクルマで、ぜひ試乗してほしいと思います」と語った森理世さん

「真・成人」によるトークイベントも実施
 イベントの後半には、GS購入のメインターゲットである40代の代表として、グローバルに活躍する40代の著名文化人をゲストに招いたトークショーを実施。このトークショーには、プロデューサーのおちまさと氏、映画監督の行定勲氏、プラネタリウムクリエーターの大平貴之氏、ロボットデザイナーの松井龍哉氏の4人が参加し、ライフスタイルや価値観の変化などについてコメントする中で、新しいGSに与えられた役割や魅力が紹介された。

右からおちまさと氏、行定勲氏、大平貴之氏、松井龍哉氏

 4人の中でもおちまさと氏は、自身で2台のレクサス車を愛用するレクサスオーナーということもあり、「レクサスは他人に自慢したくなるクルマなんですよ」とコメント。レクサスオーナーズデスクの魅力に触れ「ビジュアル面や走行性能もいいんですけど、ハイエンドなホテルを利用したときのような細やかなアフターケアがあって、乗った人にしか分からない“内側からの優越感”があるんです」と、その魅力を語った。

おちまさと氏は「オーナーズデスクの人が遠隔操作してくれるので、レクサスでクルマを買ってからカーナビの操作をほとんどしたことがないんです」と語る金森チーフエンジニアに「さらにかっこいい、レクサスらしいチャイルドシートを作ってほしいんですよ」と、オーナーならではのリクエストをするおちまさと氏竹を使ったステアリングにはゲストの注目も高く、金森チーフエンジニアは取り付け前のパーツを使って加工技術について解説を行った
ゲスト全員で新しいGSの実車見学をしながらコメントするシーンも用意された
金森チーフエンジニアも参加して、ニューモデルの魅力を解説

 なお、このイベントで配信された動画は、後日YouTubeの「LEXUS公式チャンネル」(http://www.youtube.com/user/lexusjpchannel)にアップロードされる予定となっている。

 このほか、会場の一角では当日から配信がスタートした、スマートフォン向け専用テレマティクスサービス「LEXUS smart G-Link」のデモンストレーションも実施された。

スマートフォンの画面上で車両の現在状況や各種設定の変更などが行えるエンジンOFFした時点でのバッテリー、エンジンオイルなどのコンディションを車両に搭載されたコンピューターが収集し、データセンターに送る仕組みを有するエンジンOFFと連動したパワーシートの後退やドアミラー格納、ドア開閉時のルームランプ点灯時間などを手軽に変更できる
設定変更は車両のディスプレイにも表示1月26日からAndroidアプリの提供がスタート。iPhoneアプリは後日配信となる予定。既存のレクサス車オーナーも利用可能となっている

(佐久間 秀)
2012年 1月 27日