伊フェラーリは3月6日（現地時間）、新型フラッグシップモデル「F12 ベルリネッタ」の詳細を公開した。

　F12 ベルリネッタは「599」の後継車。6.3リッターのV型12気筒エンジンをフロントミッドに縦置きするにも関わらず、599同様にトランスミッションを後車軸に置くトランスアクスルレイアウトを採用することで、前後重量配分46：54を実現している。またサスペンションとトランスミッションのレイアウトを変更することで、599よりもボディーサイズを小さくしている。

　12種類のアルミ合金を使用したボディーは、空力にも配慮されており、ボンネットを使ってダウンフォースを発生させるエアロ・ブリッジ、ブレーキ冷却エア・インテークを高温下でのみ開くアクティブ・ブレーキ・クーリングなどを備える。またリアはディフューザーの2枚の垂直フィンをボディー中央に統合した「Tシェイプ」とし、F1のテールランプ風のリア・フォグランプを備える。

　これらによりCd値0.299、200km/h時のダウンフォース123kg、空気力学的効率は1.2を実現。599の2倍の効率としている。

　ブレーキはカーボンセラミック（CCM3）を装備。改良型の磁性流体サスペンション「SCM-E」や電子制御デファレンシャル「E-diff」、トラクションコントロールシステム「F1-Trac」、スタビリティコントロール「ESC」なども搭載する。

　インテリアはポルトローナ・フラウのレザーを使用。シートの後方にはラゲッジスペースが用意され、テールゲートが設けられる。また、助手席側ダッシュボードにはオプションのパッセンジャーディスプレイを装着できる。

　F12 ベルリネッタの0-100km/h加速は3.1秒、0-200km/h加速は8.5秒、フィオラーノ・サーキットのラップタイムは1分23秒となっている。