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日産、実験レーサー「デルタウイング」でル・マン24時間へ

2012年3月13日(現地時間)発表



 日産は13日(現地時間)、実験レーシングマシン「デルタウイング」で2012年のル・マン24時間レースに出場すると発表した。

 デルタウイングは、直列4気筒1.6リッター直噴ガソリンターボエンジンを搭載し、重量と空気抵抗をコンベンショナルなレーシングマシンの約半分に抑えた実験レーシングマシン。ル・マン24時間レースには実験車としてゼッケン0でエントリーし、順位外となる。

 ドン・パノス、オール・アメリカン・レーサーズ、ハイクロフト・レーシング、ミシュランタイヤによる共同プロジェクトに日産がエンジンを供給、マシンは「日産デルタウイング」を名乗る。ドライバーはマリノ・フランキッティとミハエル・クルム。

 デルタウイングの外観は、上から見るとまさに「デルタ」つまり三角形。細長いノーズには、ミシュランによる幅の狭いツインタイヤを備える。

 大きく広がった後部には2座のシートと垂直尾翼を備えるが、水平なウイングはない。ドライバーはほぼリアアクスル上に座ることになり、エンジンはリアにマウント。このため、後方に荷重が偏っていると言う。

 日産が供給するエンジンの出力は300HP程度で、軽量な空力ボディーにより、LMP1クラスとLMP2クラスの中間程度のパフォーマンスになるとしている。

 デルタウイングを設計したベン・ボウルビーは1.6リッターターボエンジンについて「軽量で適正なパワーがあり、驚異的に効率的」と語っている。

 日産のアンディ・パーマー副社長は「モータースポーツのルールブックは時とともにタイトになり、レーシングカーの外観は同じようになり、技術はロードカーの開発に生かされなくなってきた。日産デルタウイングはこれを変えることを目指す」と述べ、デルタウイングを同社の「ピュアドライブ」戦略に基づいたロードカーのテストベッドとすることを明らかにしている。

プロジェクトのマネージングパートナー、ドン・パノス エントラントであるハイクロフト・レーシングのダンカン・デイトン コンストラクターであるオール・アメリカン・レーサーズのダン・ガーニー
テストドライバーのエリック・コマス 設計者のベン・ボウルビー 欧州日産のダレン・コックス
マリノ・フランキッティ ミハエル・クルム

(編集部:田中真一郎)
2012年 3月 14日