アウディ ジャパンはコンパクトSUV「Q3」を5月8日に発売した。ただしエントリーグレードの「170PS」は2012年秋からの納車となる。

　同社が「プレミアム・コンパクトSUV」と呼ぶ車両で、同社のSUV「Qシリーズ」のエントリーモデルとなる。ターゲット層は「アーバンライフエクスプローラー」。都市生活者のさまざまな活動や価値観に対応できるクルマ、としている。

　4385×1830×1615mm（全長×全幅×全高）、ホイールベース2605mmのボディーに、直列4気筒DOHC 2リッター直噴ターボと7速デュアルクラッチトランスミッション「Sトロニック」、4WDシステム「クワトロ」、アイドリングストップ機構を組み合わせたパワートレーンを搭載する。

　アッパーグレードの「211PS」とエントリーグレードの「170PS」は、エンジンの出力がそのままモデル名となっている。どちらも直列4気筒DOHC 2リッター直噴ターボエンジンを搭載するが、制御プログラムの変更により出力を変えている。

　装備でも、170PSではフロント電動シートが省かれ、インフォテインメントシステムが「MMI 3G プラス」からカーナビやETCのない「MMIベーシック」に、バンパーがカラードからノンカラードに、タイヤが235/50 R18から235/55 R17に、アルミホイールが5スポークから10スポークになるなどの違いがある。

　211PSでは「コンフォート」「オート」「ダイナミック」「エフィシェンシー」の4つの走行モードを切り替えられる「アウディ ドライブセレクト」をオプションで搭載できる。エフィシェンシーを選ぶと、惰力走行時にクラッチを切ってエンジンブレーキを抑え、燃費を向上させる「コースティングモード」が作動する。

　なお211PS、170PSともに、エコカー補助金は適用されるが、エコカー減税は適用されない。

　スタイリングは、後方に向かって下がっていくルーフラインや傾斜の強いリアウインドなどで、クーペライクでスポーティーに仕上げた。ボディーはスチールだが、ボンネットとテールゲートにはアルミニウムを使用している。ヘッドライトはバイキセノンで、ポジションランプとリアコンビネーションランプはLED。

　インフォテインメントシステムの「MMI」にはiPodやiPhoneなどを接続してコンテンツを再生できる「AMI（アウディ ミュージック インターフェイス）」が搭載されており、新たに携帯プレーヤー内のビデオを再生する機能が加えられた。またA2DP、ACRCPに対応したBluetoothを搭載しており、Bluetoothを搭載した携帯プレーヤーならワイヤレスで音楽を再生できる。

　このほかオプションで456W、14スピーカーのBOSEサラウンドシステムや前後席をカバーするパノラマガラスサンルーフ、スポーティーな内外装パーツのパッケージ「S-lineパッケージ」などを用意する。