三菱自動車工業は10月25日、SUV「アウトランダー」をフルモデルチェンジして発売した。価格は242万7000円～310万円。プラグインハイブリッド仕様の「アウトランダーPHEV」は、2013年初頭に発売予定。

　新型アウトランダーは、「Leading the New Stage（SUVを新たな次元へと導く）」をテーマに、先進の安全装備、4WDシステムなどによる安全性能や、低燃費化技術・軽量化などによる環境性能を高めるとともに、内外装の質感向上を目指して開発された。

　搭載エンジンは直列4気筒SOHC 2.4リッターの「4J12 MIVEC」、直列4気筒SOHC 2.0リッター「4J11 MIVEC」の2モデルで、計4グレードをラインアップ。全車アイドリングストップ機能「オートストップ＆ゴー（AS＆G）」やワンタッチでエンジンやエアコン等の省エネ制御を行う「ECOモードスイッチ」を装備し、2.4リッター車の燃費は先代から約22％（4WD）向上してJC08モード燃費14.4km/Lを実現。全車で平成27年度燃費基準を達成し、エコカー減税（50％）に適合する。

　一方、新型アウトランダーでは安全装備にも注力し、「24G Safety Package」「24G Navi Package」は先進の安全装備「e-Assist（イーアシスト）」を標準装備。

　e-Assistは、先行車との衝突回避または衝突被害軽減に寄与する「衝突被害軽減ブレーキシステム（FCM）」、車線から逸脱しそうな際に警報等で注意を促す「車線逸脱警報システム（LDW）」、先行車への追従走行を可能にする「レーダークルーズコントロールシステム（ACC）」からなる。衝突被害軽減ブレーキシステムは、相対速度30km/h以下で衝突を回避するシステムで、停止車両に対しては自車速度30km/h未満で衝突を回避、30km/h以上の際は警報で注意を促す。

ボディーカラーは全6色を設定。写真はカッパーメタリック	チタニウムグレーメタリック	ホワイトパール
ブラックマイカ	コズミックブルーマイカ	クールシルバーメタリック

24G Navi Packageは電動開閉式のエレクトリックテールゲートを標準装備

　インテリアでは、インストルメントパネルに手触りのよいソフトパッドを採用するとともに、アクセントとしてピアノブラック調のセンターパネル、カーボン調シルバーのインパネ＆ドアトリムオーナメントパネルを配した。また、全車に視認性に優れるハイコントラストメーターを採用し、中央部にe-AssistやECOドライブサポートシステム、ナビ連動案内（MMCS装着車）などの各種情報を表示する、高精細カラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイを配置。

　6：4分割可倒式のセカンドシートは、クッションを起こしてシートバックを前倒しするダブルアクションフォールディング機構を採用。また、サードシートは5：5分割可倒式で、シートバックの前倒しに連動してクッションが下方に移動するワンタッチチルトダウン機構を採用する。これらにより、セカンドシート収納時の荷室長を先代モデルから335mm拡大することに成功している。

　サードシートについては、先代からシート幅を120mm広がるとともに、4段階のリクライニング機構を新たに採用。また、サードシートの足下空間の確保や、乗降性を向上するべく、セカンドシートに250mmのロングスライド機構を採用している。

　そのほか、便利機能として24G Navi Packageは電動開閉式のエレクトリックテールゲートを標準装備。同機構はキーレスオペレーションキーなどの開閉スイッチで操作できる。