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三菱自動車「アウトランダーPHEV」がアジアクロスカントリーラリー2015で3年連続完走

総合20位、T1-3クラス(電気自動車クラス)で優勝

2015年8月8日~14日(現地時間)開催

 三菱自動車工業は、8月8日~14日(現地時間)にタイ北部で開催されたFIA(国際自動車連盟)公認のクロスカントリーラリー「アジアクロスカントリーラリー2015」において、同社が技術支援するラリーチーム「ツーアンドフォー モータースポーツ」のアウトランダーPHEVが総合20位、T1-3クラス(電気自動車クラス)で優勝したと発表した。この結果を受け、三菱自動車は「今回が記念すべき20回目の開催となった同ラリーでアウトランダーPHEVは3年連続となる完走を果たし、信頼性・耐久性及び走破性の高さを実証しました」とコメントを発表している。

 今回のアジアクロスカントリーラリー2015には、新型アウトランダーPHEVをベースにした競技車両で参加。PHEVシステムの主要パーツは量産品を使用しつつ制御の変更を行い、モーターの高出力化、ジェネレーターの発電量アップなどで高性能化。さらに「ランサーエボリューション」で培った車両運動統合制御システム「S-AWC」のノウハウを活用したツインモーター4WDも、制御の変更によってトラクション性能を強化。加えて地上高およびサスペンションストロークの増大、ラリー専用の大径タイヤの装着などにより悪路走破性を向上させたという。

 本格的な競技がスタートした8月9日のレグ1では総合17位、翌10日のレグ2ではコースアウトした際にフロントガラスを損傷したため総合25位に後退。しかし11日のレグ3で総合22位に順位を上げ、続く12日のレグ4、13日のレグ5でも1つずつ順位を上げることに成功。さらに最終日となる14日のレグ6では、スタート地点である古都チェンマイに戻る比較的フラットなコースを総合3番手の好タイムで走り切り、総合20位でゴールした。

 テクニカルディレクターを務めた田中泰男氏は、リリース上で「想定以上に厳しい路面コンディションでのレースでしたが、十分なパフォーマンスを示すことができました。モーター、ジェネレーター、バッテリーなどの電動部品に問題はなく、信頼性・耐久性の高さを実証しました。今秋開催予定のバハラリーに向けて、参戦車両の完成度を上げ、上位入賞を目指したいと思います」と述べている。

(編集部:小林 隆)