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スズキ、個性あふれる新型軽クロスオーバー「ハスラー」

自然吸気エンジン車は5速MTも設定。多彩なアウトドアシーンに合わせたアクセサリーパッケージを設定

個性的なデザインを採用した新型軽クロスオーバー「ハスラー」
2014年1月8日発売

104万8950円~157万6050円

 スズキは、新型軽クロスオーバー「ハスラー」を2014年1月8日に発売する。価格は104万8950円~157万6050円。

モデルエンジン変速機駆動方式価格JC08モード燃費
A直列3気筒DOHC 0.66リッター5速MT2WD(FF)1,048,950円23.4km/L
4WD1,166,550円23.2km/L
CVT2WD(FF)1,048,950円26.0km/L
4WD1,166,550円25.2km/L
G5速MT2WD(FF)1,127,700円24.4km/L
4WD1,240,050円24.2km/L
CVT2WD(FF)1,211,700円29.2km/L
4WD1,334,550円28.0km/L
Gターボ直列3気筒DOHC 0.66リッター ターボ2WD(FF)1,295,700円26.8km/L
4WD1,418,550円25.0km/L
X直列3気筒DOHC 0.66リッター2WD(FF)1,369,200円29.2km/L
4WD1,492,050円28.0km/L
Xターボ直列3気筒DOHC 0.66リッター ターボ2WD(FF)1,453,200円26.8km/L
4WD1,576,050円25.0km/L
ハスラーのイラスト

ロング&ボクシーキャビンやブラックのフェンダーアーチモールなどで個性を主張

 今年の東京モーターショーでコンセプトモデルとして公開されたハスラーは、「今までなかった新ジャンル アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバー」を商品コンセプトとし、ワゴンRと共通のプラットフォームを使いつつ、垂直近くまで立てたAピラー、ロング&ボクシーキャビン、ブラックのフェンダーアーチモールやサイドスプラッシュガードなどによって個性あふれるデザインに仕上げた。

 そのエクステリアでは豊富なカラーバリエーションを設定。モノトーン5色(アーバンブラウンパールメタリック、クールカーキパールメタリック、スチールシルバーメタリック、パールホワイト、ブルーイッシュブラックパール3)に加え、新色の「キャンディピンクメタリック」「サマーブルーメタリック」「パッションオレンジ」にホワイトルーフを組み合わせた2トーンカラーを設定。「スチールシルバーメタリック」「パールホワイト」「フェニックスレッドパール」にブラックルーフを組み合わせた2トーンカラーもあり、計11バリエーションを用意する。

 フロントまわりではヘッドランプのメッキガーニッシュやLEDポジションランプによって存在感を高めるとともに、金属感のある前後バンパーガーニッシュやスズキの軽自動車として初採用となる軽量アルミルーフレール、ブラックのフェンダーアーチモールとサイドスプラッシュガードといった装備でSUVテイストを演出。「HUSTLER」の頭文字をかたどった専用エンブレムも備わる。また、X、Xターボでは切削タイプの15インチアルミホイールを装備するほか、A、G、Gターボではボディーカラーにあわせてホワイトまたはガンメタの15インチスチールホイールを組み合わせた(Aはガンメタのみの設定)。

ボディーカラーは計11バリエーションを設定。写真はホワイトルーフを組み合わせた2トーンカラー車で、左からキャンディピンクメタリック、サマーブルーメタリック、パッションオレンジ
フェニックスレッドパールにブラックルーフを組み合わせた2トーンカラー車
モノトーンのアーバンブラウンパールメタリック(写真中央)とクールカーキパールメタリック(写真右)
パッションオレンジ×ホワイトの2トーンカラー
スチールシルバーメタリック×ブラックの2トーンカラー

ワゴンRと同等の居住空間を確保

 インテリアのコンセプトは「乗ってワクワク、使って楽しいインテリア」とし、インパネはカラーパネルをパイプでつなげた造形に仕上げるとともに、カラーパネルはパッションオレンジとピュアホワイトから選択可能にした。また、エアコンルーバーリング、メーターリング、スピーカーリングはヘッドライトと共通モチーフのデザインを採用し、内外装で統一感を図ったほか、シートにはボディーカラーによってオレンジ、ブルー、ピンク、ホワイトのいずれかのカラーを使ったシートパイピングがあしらわれる(Aグレードのぞく)。

 室内サイズは2160(Aグレードは2035mm)×1295×1250mm(室内長×室内幅×室内高)とし、個性的なエクステリアデザインに仕上げつつ、ワゴンR(2165×1295×1265mm)と同等の居住空間を確保。また、日常からアウトドアまで幅広く使えるアイテムとして、テーブル機能付きインパネボックス(助手席)やテーブルとして使える助手席シートバックテーブル、汚れを拭き取りやすい材質を使ったラゲッジフロア、インパネに加えてラゲッジルームにもアクセサリーソケットを装備する。

インパネのカラーパネルはボディーカラーによって設定が異なる。ホワイト×パッションオレンジの2トーンルーフのみパッションオレンジ(写真左)で、それ以外はピュアホワイト(写真右)になる
4WD車に設定される「ヒルディセントコントロール」や「グリップコントロール」、シートヒーターのスイッチはエアコンパネルの下に設置
フルフラットや助手席を前に倒すといった使い方が可能な多彩なシートアレンジを実現
シートパイピングのカラーは全4色。こちらもボディーカラーに対応する形になっており、ホワイトの2トーンカラーで使われるキャンディピンクメタリック、サマーブルーメタリック、パッションオレンジはそれぞれピンク、ブルー、オレンジに、それ以外のボディーカラーはすべてホワイトになる
メーターには「ステータスインフォメーションランプ」が備わり、通常運転時は青、燃費効率がよい状態では緑、エネチャージ作動時は白と、スピードメーター上部のランプ色が変化することで、エコドライブをサポート
スピードメーター下のマルチインフォメーションディスプレイは、平均燃費/航続可能距離/タコメーター/エコスコア(CVT)などを表示できる。また、イグニッションのON/OFF時にさまざまな専用アニメーションを表示するといった遊び心も盛り込まれている
停車中に小物を置くのに便利なテーブル機能付きインパネボックス(助手席)や、テーブルとして使える助手席シートバックテーブルなどに加え、ラゲッジルームにもアクセサリーソケットを備えるなど、ユーティリティ性能も優れる

それぞれのアウトドアシーンに合わせた5つのアクセサリーパッケージを用意

 またオプションも特徴的で、ハスラーでは「スキー&スノーボード」「サーフィン」「フィッシング」「キャンプ」「車中泊」と、それぞれのアウトドアシーンに合わせた5つのアクセサリーパッケージを用意する。「スキー&スノーボードパッケージ」ではスキー板を履く際に便利なラゲッジマットや手軽に物を収納できるラゲッジバー/ラゲッジネット、「サーフィンパッケージ」では着替えの際に役立つカーテン&タープキットや電動シャワー、「フィッシングパッケージ」ではラゲッジボードやロッドホルダー、「キャンプパッケージ」ではカーテン&タープキットやラゲッジネット、「車中泊パッケージ」ではプライバシーシェードやラゲッジボードなどをセットにしている。

アクセサリーパッケージ例。こちらはキャンプパッケージの使用イメージ
サーフィンパッケージの使用イメージ
スキー&スノーボードパッケージの使用イメージ
フィッシングパッケージの使用イメージ
車中泊パッケージの使用イメージ

アイドリングストップの時間を3段階でコントロールできる新機能搭載

 パワートレーンについては、A/G/Xグレードが自然吸気の直列3気筒DOHC 0.66リッターエンジンを、Gターボ/Xターボが直列3気筒DOHC 0.66リッター ターボを搭載。すべてのグレードに2WD(FF)と4WDを設定するとともに、A/Gグレードでは5速MTも設定する。4WD車では、滑りやすい下り坂などを走行する際にブレーキ操作をせずに約7km/hの一定速度で降坂できる「ヒルディセントコントロール」や、スリップが発生した車輪のブレーキ制御を早め、グリップ側の車輪に駆動力を集中させて発進をサポートする「グリップコントロール」を軽自動車で初採用(除くAグレードの4WD CVT車)。

 また、ワゴンRに採用する減速エネルギー回生機構「エネチャージ」、13km/h以下になると自動でエンジンを停止する「新アイドリングストップシステム」、アイドリングストップ時に車内の温度上昇を抑制する「エコクール」をハスラーでも搭載し、JC08モード燃費は自然吸気エンジンのCVT車(2WD)で29.2km/L、ターボエンジンのCVT車(2WD)で26.8km/Lを達成している。

 これらに加え、エアコン使用時におけるアイドリングストップ時間を「燃費優先(アイドリングストップ時間最長)」「標準(約60秒)」「快適優先(アイドリングストップ時間短縮)」の3つの段階から選択できる新機能「アイドリングストップ空調設定カスタマイズ機能」を初採用。また、ユーザーからの要望が多かったという、アイドリングストップが作動しない理由やエンジンがアイドリングストップから再始動する理由をインフォメーションディスプレイに表示する「アイドリングストップインフォメーション」も初採用した。

 そのほか、約5km/h~約30km/h走行時に前方の車両との衝突が回避できないとシステムが判断した場合、自動ブレーキが作動して衝突の回避、またはダメージの軽減を図る「レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)」、ペダルの踏み間違いによる誤発進を抑制する「誤発進抑制機能」、約55km/h以上で走行中に急ブレーキを踏んだ際にハザードランプを高速点滅させる「エマージェンシーストップシグナル」、タイヤのスリップや車両の横滑りを防止する「ESP(車両走行安定補助システム)」を、AグレードをのぞくCVT車に標準装備している。

ハスラー主要諸元(一部モデル)

車種AGXターボ
定員4名
駆動方式2WD(FF)
トランスミッション5速MTCVT
全長×全幅×全高3395×1475×1665mm
ホイールベース2425mm
前後トレッド1290/1290mm
室内長×室内幅×室内高2035×1295×1250mm2160×1295×1250mm
エンジン直列3気筒DOHC 0.66リッター直列3気筒DOHC 0.66リッター ターボ
最高出力38kW(52PS)/6000rpm47kW(64PS)/6000rpm
最大トルク63Nm(6.4kgm)/4000rpm95Nm(9.7kgm)/3000rpm
使用燃料無鉛レギュラー
JC08モード燃費23.4km/L29.2km/L26.8km/L
重量750kg790kg820kg
主ブレーキ形式ディスク/リーディングトレーリングベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ165/60 R15 77H

(編集部:小林 隆)