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国交省、アクアライン・関越トンネル区間引き下げなど含む新たな高速道路料金の基本方針
シンプルな料金体系の構築へ
(2013/12/24 18:04)
- 2013年12月20日発表
国土交通省は12月20日、「新たな高速道路料金に関する基本方針」を決定したと発表した。この基本方針に基づき、新たな高速道路料金の構築を、各高速道路会社に指示。現状公表されているスケジュールによれば、消費税の引き上げが行われる2014年4月までに新料金体系が発表される。
この新たな高速道路料金は、12月12日に発表された高速道路の割引案とは別個のもので、割引のベースとなる高速道路料金の変更になる。
●高速道路の地方部休日50%割引は2014年6月まで延長へ
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131213_627569.html
現在の高速道路料金は、大都市近郊区間は1kmあたり29.52円、普通区間(地方部)は1kmあたり24.60円で計算されており、これに1走行辺りのターミナルチャージ150円が加わり、その後消費税率が乗算するのを基本としている。但し、建設費が特別にかかった区間である、本四高速・陸上部は28.08円、関越道 関越トンネルは39.36円、関門橋は64.00円と別個の料金体系を導入。海峡部等特別区間として伊勢湾岸道路108.10円、アクアライン179.28円、本四高速 明石海峡404.35円の料金体系も導入されている。各区間において、さまざまなキロあたり料金が導入されていたわけだ。
国交省が新たに発表した高速道路料金に関する基本方針は、この料金体系を、高速道路 普通区間24.60円、大都市近郊区間29.52円、海峡部等特別区間108.1円と3種類に整備するというもの。関越トンネルや関門橋は24.60円の普通区間と同額へ、アクアラインや本四高速 明石海峡は108.1円の海峡部等特別区間と同額へ引き下げられる。
高速道路会社はこの考え方をベースに新たな料金案の策定作業に入っており、2014年の早い時期に公表される。その後、広く国民に意見を聞くパブリックコメントの受け付けが実施され、新料金を高速道路会社が国に申請、国が事業許可を与える形で新料金が発行する。
これまで建設費償還のため高めの料金が設定されていた区間は安価になるものの、通常の区間は消費税分値上げされることになるだろう。