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ダイハツ、軽最大の室内空間「ウルトラスペース」を持つ新型軽「ウェイク」

モーターショーで話題となった“デカデカ”の市販モデル

ウェイク
2014年11月10日発売

コンセプトカー「デカデカ」をベースに市販されたウェイク

 ダイハツ工業は11月10日、新型軽自動車「ウェイク」を発表し、同日から発売を開始した。ウェイクは、2013年の東京モーターショーでコンセプトモデルとして披露され、2014年9月29日には市販化が明らかにされた「DECA DECA(デカデカ)」の市販モデル。「WAKUWAKU BOX」をデザインコンセプトに“多様性を感じる塊感のあるスタイリング”を表現し、“見晴らしの良さ”と“軽最大の室内空間”をうたう。計8グレードそれぞれに2WD/4WD仕様をそろえ、価格は135万円~187万3800円。

グレードエンジン変速機駆動方式価格減税
D直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,350,000円免税
D“SA”1,393,200円
L1,522,800円
4WD1,647,000円
L“SA”2WD(FF)1,566,000円
4WD1,690,200円
X直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ2WD(FF)1,620,000円自動車取得税80%減税・自動車重量税75%減税
4WD1,744,200円
X“SA”2WD(FF)1,663,200円
4WD1,787,400円
G2WD(FF)1,706,400円
4WD1,830,600円
G“SA”2WD(FF)1,749,600円
4WD1,873,800円

 搭載するパワートレーンは、最高出力38kW(52PS)/6800rpm、最大トルク60Nm(6.1kgm)/5200rpmの自然吸気モデルと、最高出力47kW(64PS)/6400rpm、最大トルク92Nm(9.4kgm)/3200rpmのターボモデルをラインアップ。いずれもロックアップ機能付きトルコンを備えるCVTと組み合わされる。自然吸気モデルは自動車取得税および重量税が免税に、ターボモデルはそれぞれ80%減税、75%減税となる。

 燃費は、自然吸気の2WD車で25.4km/L、4WD車で24.6km/L。ターボ車でも23.8km/L、23.2km/Lとなる。

 ボディーサイズは、3395×1475×1835mm(全長×全幅×全高)。このボディーサイズで、同社が「ウルトラスペース」と呼ぶ軽自動車最大の室内空間を実現。運転席の目線高さを1387mm(身長170cm時想定)とし、高く広い視界でより多くの情報を得やすくした「ファインビジョン」環境も持つ。

ボディーサイズを最大限活かした室内空間を作り上げている

 重心より上部の部品を軽量化し、タントと比較して全高を85mm稼ぎながらも重心は10mmアップに抑制。フロントアブソーバーロッドおよびリアアブソーバーのサイズアップと高剛性化、ウレタンバンプスプリングとスタビライザーの標準搭載などによってロールを抑え、操縦安定性と安心感のある乗り心地を実現したという。また、大容量の荷室「ミラクルラゲージ」も特徴。最大1140×950×420mmの荷室空間に加え、最大320×640×380mm(2WD車)のアンダートランクが利用できる。

 このアンダートランクは2リットルペットボトルを24本積載できる、総容量約90Lの大容量ラゲージスペースとなっており、キャンプ道具やゴルフバッグなどを余裕で収納・積載できるとしている。また、8グレードのうち最上位となる「G」および「G“SA”」グレードは2段調整式のデッキボードを標準装備しており、デッキボードの脚を立てて用いることで上下方向に自由度の高い収納が可能になる。

 モンベルやBiCYCLE CLUBといった「レジャープロフェッショナルとコミュニケーションしながら開発を進めてきた」のもポイント。キャンプ、釣り、登山、サイクリング、サーフィン、スキー・スノーボードという6種類のレジャーシーンにメインに、それぞれにおける使い勝手を研究し、開発に反映した。

 たとえば釣りは薄暗い早朝から出かけることが多いため、荷室付近を明るく照らすバックドアランプを全車に標準装備。サイクリングシーンでは、自転車を荷室に乗せた際タイヤが当たるなどして汚れやすいことから、リアシート背面に塩化ビニール加工を施して汚れを落ちやすくするなど、「使い勝手のいい“本物”に近づけるべく」開発したという。

 安全装備面では、横滑り防止装置のVSCとタイヤの空転を抑えるトラクションコントロールを全車標準装備。各グレード上位の“SA”クラスにはスマートアシストも搭載し、前方の車両を検知して衝突を回避する「低速域衝突回避支援ブレーキ機能」、前方に障害物がある場合に急な誤発進を防ぐ「誤発進抑制制御機能」、信号待ちで前方車両が発進した際にお知らせする「先行車発進お知らせ機能」で安全運転をサポートする。

 運転席と助手席については、前方からの衝撃に対応するデュアルSRSエアバッグに加え、車両側方からの衝撃にも対応するSRSサイドエアバッグも全車標準装備した。

 乗車定員は4名。ボディーカラーはプラムブラウンクリスタルマイカ、フェスタイエロー、トニコオレンジメタリック、オフビートカーキメタリック、ブルーマイカメタリック、タングステングレーメタリック、パールホワイトIII、ブラックマイカメタリックの8パターンの単色のほか、パールホワイトIIIと組み合わせたトニコオレンジメタリック、フェスタイエロー、オフビートカーキメタリックの3パターンのツートンカラーを用意する。

ボディーカラー一覧
ツートンカラーも用意されている
インストルメントパネル全景
室内空間のレイアウト例
積載例など

【お詫びと訂正】記事初出時、ターボエンジンの最大トルク発生回転数に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

(日沼諭史)