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マクラーレン・ホンダ MP4/4などが走った「Honda Racing THANKS DAY 2014」
(2014/11/27 14:10)
- 2014年11月23日開催
ホンダ(本田技研工業)は11月23日、ホンダファン向けのイベント「Honda Racing THANKS DAY 2014」を、ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で開催した。
当日はロードコース東&西(つまりフルコース)およびピットガレージに加え、スーパースピードウェイまでを使用し、SUPER GT参戦車両によるスペシャルレース、N-ONEを利用したワンメイクレース「N-ONE OWNER'S CUP」の最終戦、ホンダコレクションホールの保存車両である「マクラーレン・ホンダ MP4/4」「マクラーレン・ホンダ MP4/6」のデモ走行などを実施。参加ドライバーもインディカー・シリーズ参戦中の佐藤琢磨選手をはじめSUPER GT参戦中のドライバーや監督、ロードレースやトライアル参戦中のライダーなど、豪華で多彩な顔ぶれが一堂に会した。
ロードコースプログラム
イベントの中心となったのはやはりサーキット。開場直後の8時5分にスタートしたN-ONE OWNER'S CUP予選を皮切りに分刻みでプログラムが進行していった。
午前中の目玉となったのはマクラーレン・ホンダ MP4/4、マクラーレン・ホンダ MP4/6のデモランだ。佐藤琢磨選手、塚越広大選手がそれぞれのステアリングを握り、V6ターボ&V12エンジンが甲高いサウンドを響かせてスタンド前を通過すると、詰めかけたファンからは大きな声援が上がっていた。
SUPER GTスペシャルレースの予選を経て、午後に入って最初のプログラムはN-ONEのレーススタディモデルを使った「エキシビジョンレース スペシャル」。名前のとおりエキシビションとあってドライバーはグリッド順に高橋国光監督、中嶋悟監督、金石勝智監督、HRCアドバイザーの伊藤真一選手、金石年弘選手、松浦孝亮選手、小暮卓史選手、佐藤琢磨選手、山本尚貴選手、中嶋大祐選手の10名。微妙に力関係が出そうなメンバーだったが、結果は好スタートを切った佐藤琢磨選手が優勝、2位に金石勝智監督、3位が金石年弘選手となった。
午後の目玉はフルコースを使ったSUPER GTスペシャルレースの決勝。GT500車両5台、GT300車両2台の計7台で争われる「ガチンコ」対決。周回数が8周と短くタイヤ交換もないもののドライバー交代が義務づけられるなど、本戦さながらの様相……、だったものの18号車 Weider Modulo DOME Racingの山本尚貴選手は交代ドライバーがおらずエア交代を強いられたり、GT300勢は同時ピットインでそれぞれ相手のピットに「間違って」ストップしたりと、別の意味で「ガチンコ」的な対決に。途中、17号車 KEIHIN REAL RACINGがトラブルにより戦列を離れるアクシデントがあったものの、その後は大きな混乱もなく優勝は100号車 Team Kunimitsuが手にした。
イベント盛りだくさんだったピットガレージ
普段のレース時はなかなか立ち入ることができないピットガレージも、この日ばかりは見学可能。カウルを外して整備中のMP4/4、MP4/6を間近に見ることができたほか、先着順で2013年のスーパーフォーミュラチャンピオンマシンなどのコックピット体験、SUPER GTのピットクルー体験といった体験型イベントを随所で実施していた。また、抽選ではあったもののKEIHIN、EPSON、RAYBRIGのHSV-010やCR-Zに同乗、中嶋悟監督や佐藤琢磨選手などプロドライバーが運転するマシンで、西コースを2周体験走行できるなんて豪華なイベントも。
そのほか、ピットガレージ裏に設けられたステージでは、各カテゴリーのドライバーによるトークショーを随時実施。中嶋悟監督と佐藤琢磨選手によるF1トークショーをはじめ、SUPER GT参戦中のHonda Racingドライバートークショー、ロードレースやトライアルライダーによるトークショーなど、4輪ファンのみならず2輪ファンにも楽しめる内容となっていた。
スーパースピードウェイエリアではコース上でイベントを実施
オーバルコースとなるスーパースピードウェイエリアでは、グランドスタンド周辺のコースを解放。Nシリーズをはじめとした現行ホンダ車のほか、発表されたばかりの新型レジェンド、来年発売とされるS660のコンセプトモデル、多くの2輪などの展示を実施していた。さらに一部モデルはオーバルコースで試乗することが可能となっており、バンク部分を走行することができることも相まって人気を集めていた。
また、スタンド前にはトライアル用の特設コースが設けられており、トライアルデモンストレーター&選手によるショーを実施。華麗なマシン捌きと軽いトークで観客を楽しませていた。
Honda Racing THANKS DAYはシーズンオフ前恒例のイベントとなっているが、ピットで間近にマシンを見られるなどレースファンにはまたとない機会。そのほか同乗や体験型プログラムなども充実しておりファミリーでも楽しめる内容となっている。来年はF1復帰初年度になることもあり、もっと楽しめる内容になることは間違いなし。ぜひ足を運んでほしい。