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スバル、2015年3月期決算の営業利益は4230億円と29.6%増

2020年にアイサイトを車線変更も含めた高速道路自動運転へ進化

2015年5月8日発表

スバルは2015年3月期決算説明会において、同社の「アイサイト」を2020年に車線変更も含めた高速道路自動運転へ進化させるとの見通しを示した

 スバル(富士重工業)は5月8日、2015年3月期決算(2014年4月1日~2015年3月31日)を発表した。売上高は、前年同期に比べて19.5%(4698億円)増の2兆8779億円、営業利益は同29.6%(966億円)増の4230億円、経常利益は同25.2%(792億円)増の3936億円、当期純利益は同26.7%(553億円)増の2619億円となった。

 主力となる自動車事業では、国内と海外を合わせた売上台数は過去最高となる91万1000台を記録し、前年同期比8万6000台(10.4%)の増加。自動車事業全体の売上高は、為替変動の影響も加わり2兆6990億円と前年同期比4524億円(20.1%)の増収、セグメント利益も4009億円と同919億円(29.7%)の増益となった。

 自動車売上台数の内訳は、国内の合計は16万3000台と前期に比べ1万9000台(10.4%)の減少。登録車の売上台数が12万8000台と前期に比べ2000台(1.4%)の増加。軽自動車の売上台数は3万5000台と前期に比べ2万1000台(37.1%)の減少だった。

 一方、海外の売上台数の合計は74万8000台と前期に比べ10万4000台(16.2%)の増加。同社重点市場の北米において「フォレスター」や新型「レガシィ」「アウトバック」の販売が好調に推移していることに加え、新型「WRX」が台数の上積みに寄与した。

 地域別には、北米で57万台と前期に比べ9万2000台(19.3%)の増加、ロシアを含む欧州で前期並みの4万7000台、中国で5万4000台と9000台(20.1%)の増加、豪州で3万9000台と1000台(1.6%)の減少、その他地域で3万8000台と4000台(10.4%)の増加となった。

 2016年3月期(2015年4月1日~2016年3月31日)の業績予想は、売上高が前年同期に比べて5.3%(1521億円)増の3兆300億円、営業利益が同18.9%(800億円)増の5030億円、経常利益は同25.7%(1014億円)増の4950億円、純利益は同28.7%(751億円)増の3370億円と予想。2016年3月期における販売台数は92万8000台と4期連続で過去最高販売台数を計画している。

 また、決算説明会の中では、同社の「アイサイト」に関しての将来ビジョンについて触れられ、2017年に自動車専用道路の同一車線上における渋滞追従機能を実現させ、2020年に車線変更も含めた高速道路自動運転へ進化させるとの見通しが示された。

2015年3月期 アナリスト向け決算説明会資料

(編集部:椿山和雄)