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英アストンマーティン、スパ24時間でサーキット専用車「Vulcan」のデモラン

“史上もっとも過激なスポーツカー”がスパ・フランコルシャン・サーキットを2周走行

2015年7月21日~26日(現地時間)開催

 英アストンマーティンは、7月21日~26日(現地時間)に行われたスパ・フランコルシャン24時間レースで、サーキット専用スーパーカー「Vulcan」のデモランを実施した。

 Vulcanは、3月に行われたジュネーブモーターショーで公開されたサーキット専用モデル。詳細なパフォーマンス・データや技術諸元については、2015年中に予定されるサーキットデビュー前に発表することがアナウンスされているが、800HPを超える同社の自然吸気エンジン史上もっともパワフルなV型12気筒7.0リッターガソリンエンジンをフロントミッドに搭載し、リアにマウントされるXtrac製6速シーケンシャルシフト・ギアボックスを介して後輪を駆動。パワーウェイトレシオはWEC(世界耐久選手権)仕様のGTEマシンを凌駕するレベルにあるという。

 そのほかカーボンファイバー・プロペラシャフト、ブレンボ・レーシングキャリパー、カーボンセラミック・レーシング・ディスク(フロントφ380mm、リアφ360mm)、プッシュロッド・サスペンションなどを搭載していることが明らかになっている。

 今回のデモランでは、Vulcanでスパ・フランコルシャン・サーキットを2周走行。ステアリングを握ったのは、Vulcanのデザインと開発に初期の段階から携わってきたというワークスドライバーのダレン・ターナー氏。

 そのダレン・ターナー氏は、「コンセプトスケッチから始まり、ドライバー・エルゴノミクスについてデザイナーと協議を重ねました。このプロセスに参加できて光栄でした」「かなり初期の段階で、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにVulcanを持ち込んで走らせたところ、良好な感触が得られました。そこで、もっと自然な環境でこのクルマをお見せしようと考えました。レース前のデモ走行が今から楽しみです」とコメントを発表している。

(編集部:小林 隆)