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三菱自動車、新型SUV「パジェロスポーツ」をタイで世界初公開

三菱自動車初の8速AT搭載で燃費を約17%向上。今秋からタイで販売開始

2015年8月1日(現地時間)発表

 三菱自動車工業は8月1日(現地時間)、ミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)ラムチャバン工場で生産しているミッドサイズSUVの新型「パジェロスポーツ」をタイで世界初公開した。この新しいパジェロスポーツは今秋からタイで販売を開始し、その後、豪州、アセアン、中東、アフリカ、中南米、ロシアなどに順次展開を拡大。先代モデル同様に約90カ国で販売する計画としている。

 パジェロスポーツは「チャレンジャー」の車名で日本市場でも販売していたミッドサイズSUV。2代目以降は日本での販売は行われていないが、前出のように世界市場では約90カ国でリリースされており、2015年6月までに累計約40万台を販売するモデルとなっている。

新型「パジェロスポーツ」
ブラックマイカ
ディープブロンズメタリック(新色)
チタニウムグレーメタリック
スターリングシルバーメタリック
ホワイトパール

 3代目となる新型パジェロスポーツでは、同社が新しく採用を進めている新世代フロントフェイスデザインコンセプト「ダイナミックシールド」をエクステリアデザインに使用し、これまでのクロスカントリー系SUVとは一線を画す、スポーティでダイナミックなデザインテイストを表現。インテリアではハイコンソールプロポーションを採用し、シルバー加飾や立体的な形状のシートなどを使って高級感を演出。ボディーサイズは4785×1815×1800mm(全長×全幅×全高)で、3列目シートを備えることで7人乗車を可能としている。

 パワートレーンでは、エンジンに「4N15」型の直列4気筒 2.4リッター MIVEC ディーゼルターボを採用し、同車初となる新開発の8速ATを組み合わせる。「4N15」型エンジンは133kW/3500rpm、430Nm/2500rpmを発生し、エンジン本体の大幅な軽量化や「減速エネルギー回生システム」の採用などと合わせ、燃費を先代モデルから約17%向上。2016年1月からタイで施行される新税制でCO2排出量の最低税区分に適合する200g/km以下を達成しているとのこと。

「4N15」型エンジンはタービン容量を可変制御する「VGターボチャージャー」を採用し、133kW/3500rpm、430Nm/2500rpmを発生
リアサスペンション
フロントサスペンション
タイヤサイズは全車18インチ。グレードによってデザインが変化する

 このほか、4WDシステムでは独自の「スーパーセレクト4WD-II」を設定し、路面状況に応じて走破性と安定性を高める「オフロードモード制御」「ヒルディセントコントロール」などを初採用。さらに滑りやすい路面やステアリング操作などによって車両が不安定な状態になった場合、エンジン出力とブレーキを制御して挙動を安定させ、駆動輪の空転を抑えて最適な駆動力を発揮する「アクティブスタビリティ&トラクションコントロール」(ASTC)を採用している。

3代目パジェロスポーツのインテリア
全車で3列目シートを備え、2列目シートにベンチシートを採用する7人乗り
2列目シート、3列目シートを前方にタンブルさせることでラゲッジスペースの拡大が可能
純正用品装着車

(編集部:佐久間 秀)