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トヨタ、量産車のMT開発を2016年内にアイシン・エーアイに集約

2016年2月を目処にトヨタのMT国内生産分をアイシン・エーアイ国内工場に移管完了

2015年9月30日発表

 トヨタ自動車、アイシン精機、アイシン・エーアイの3社は9月30日、2014年11月に基本合意した自動車用マニュアルトランスミッションに関する開発・生産機能をアイシン・エーアイに集約する発表について、追加合意したことを発表した。

 今回の追加合意では、従来の合意事項である「アイシン・エーアイ、トヨタの2社にまたがる機能を集約し、リソーセスを最適に配分することで、競争力を強化していく」ことを着実に前進させるため、より詳細な内容について合意したもの。

 具体的な内容としては、まず、量産車向けのマニュアルトランスミッション開発機能を、2016年内を目処にアイシン・エーアイに集約。また、トヨタにおけるマニュアルトランスミッションの国内生産分は、2016年2月を目処にアイシン・エーアイの国内工場への移管を完了する。

 海外生産では、アイシン精機がフィリピントヨタ自動車部品、トヨタキルロスカオートパーツの2社に一部資本参加する。参加時期は、フィリピントヨタ自動車部品は2016年1月、トヨタキルロスカオートパーツは2016年7月を目処として、資本参加の比率は全体の4分の1から3分の1の範囲。関係者間で協議した上で決定するとのこと。

 アイシン精機とアイシン・エーアイは、今後は量産車向けのマニュアルトランスミッションを独立して開発していくとともに、アジアを中心としたグローバルな生産・供給体制を整えることで、世界トップクラスのトランスミッションメーカーとしてさらなる成長を目指していく。一方でトヨタは、リソーセスを次世代トランスミッション、これに関連する車両性能の向上に向けた開発に集中することで「もっといいクルマづくり」をさらに推進していくとしている。

(編集部:佐久間 秀)