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国内自動車メーカーなど11社、自動車用動力伝達技術の共同研究組織「TRAMI(トラミ)」設立

自動車の駆動や電動の動力伝達技術向上に向けた基礎・応用研究

2018年5月15日 発表

TRAMI理事長と組合全11社によるフォトッセッション

 国内自動車メーカー9社とトランスミッションメーカー2社は5月15日、自動車動力伝達技術の共同研究組織となる「TRAMI(Transmission Research Association for Mobility Innovation:自動車用動力伝達技術研究組合)」を4月2日付で設立したと発表した。

 同組合の組合員は、アイシン・エィ・ダブリュ、いすゞ自動車、ジヤトコ、スズキ、SUBARU、ダイハツ工業、トヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所、マツダ、三菱自動車工業の11企業(50音順)。

自動車用動力伝達技術研究組合(略称:TRAMI[トラミ])を4月2日付で設立

 同組合では、駆動効率向上技術やさらに進む電動化への対応など、動力伝達技術の諸課題について、科学的現象の解明、モデル化、知の蓄積と共有を目的としたデータベース化などを行ない、その成果を各企業において製品開発に反映させ、より高性能な技術を市場投入していくことを実用化の方向性とするとともに、駆動分野のすそ野の広がりや産学の連携による駆動分野技術開発力の底上げ、将来を担う人材育成につなげていくとしている。

 自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)理事長の前田敏明氏は「今回、日本自動車メーカー9社とトランスミッションメーカー2社により、世界的に関心が高まる高効率な駆動・電動による動力伝達技術において合同で研究を加速していく組織を発足させました。自動車産業は百年に一度とも言われる大変革期にさしかかっています。現在および将来の地球環境を考えたとき、今後パワートレインの電動化が加速していく事は明らかです。そうした時代においても、動力伝達技術はより一層重要となっていきます。この技術研究組合での研究を通じて国際競争力を向上させるとともに、エンジニア間の連携や次世代を担う人材育成の活性化に取り組んで参ります。また、多くの大学や研究機関他関連の皆様にも共感し賛同していただくことで、この取り組みの輪を広げ、日本産業の発展に寄与していきます」とコメントしている。

自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)概要

・設立年月日:2018年4月2日

・理事長:前田敏明(株式会社 本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第4技術開発室 上席研究員)

・組合員:
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
いすゞ自動車株式会社
ジヤトコ株式会社
スズキ株式会社
株式会社SUBARU
ダイハツ工業株式会社
トヨタ自動車株式会社
日産自動車株式会社
株式会社本田技術研究所
マツダ株式会社
三菱自動車工業株式会社 (11企業)

・事業費:約2億6000万円
・事業の概要:駆動及び電動の動力伝達技術向上の基礎・応用研究