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【CEATEC JAPAN 2015】シャープ、インパネにフィットする「曲面型FFD」など車載用2製品を初公開
操作ダイヤルを備える「ダイヤルUI搭載円形型FFD」も展示
(2015/10/6 19:03)
- 2015年10月7日~10日10時~17時開催
- Web事前登録者は入場無料。当日登録は一般1000円、学生500円
ITとエレクトロニクスの展示会「CEATEC JAPAN 2015」(シーテック ジャパン 2015)が10月7日から幕張メッセ(千葉県千葉市)で開幕する。この開幕前日となる10月6日に報道向けの事前公開が行われた。
シャープは今回のCEATECで、自由な形を実現する液晶ディスプレイ「フリーフォームディスプレイ」(FFD)の車載向けとなる新型2タイプを展示した。1つは画面表面が曲面となる液晶パネルで、もう1つは円形の液晶パネルの周囲をダイヤルが取り囲み、インターフェイスとするものとなる。
曲面タイプのディスプレイは、自動車メーカーからの要望を実現するために生まれてきた製品。今回展示されたディスプレイは凸面タイプの12.2型で、センターコンソールへの装着を想定している。自動車メーカーがクルマのインテリアをデザインするなかで、平面よりもインテリア全体のデザインにマッチする曲面という要望が出てきたのではないかと説明された。
納入先となる具体的な自動車メーカーは明らかにされなかったものの、2019年ごろの量産を目指しているという。時間がかかるのは、車載部材として悪条件下での信頼性や性能維持のほか、安全性という問題をクリアしていくためだ。
今回は凸面形状の展示となったが、凹面形状として横長のメーターパネルに採用すれば、液晶内で視線移動をするときに、目と表示部分までの距離を一定距離とすることが可能で、ドライバーの目がピント合わせをする必要がなくなり、表示内容を瞬時に把握できたり、披露を軽減して安全性が高まることも期待できる。
一方、円形のディスプレイはコントローラーの機能を合わせ持ったもの。オーディオの音量調整のほか、欧州車に多い回転ダイヤル式のナビゲーション操作などに対応できる。円形ディスプレイで表示とタッチパネルとすることで、使いやすさの点で新しい提案が可能になる。こちらの量産は2018年ごろを目指しているとのことだ。