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日産、「リーフ」の車両テレマティクスに「Microsoft Azure」採用

世界基準「ISO27018」採用でプライバシー保護の信頼性を確保

2016年1月5日(現地時間)発表

2015年12月24日にマイナーチェンジを行なった「リーフ」

 日産自動車は1月5日(現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスで開催されている「CES 2016」の会場で、EV(電気自動車)の「リーフ」とインフィニティブランドから欧州市場に向けて販売しているモデルが搭載しているテレマティクスシステムに、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を採用すると発表した。

 以前からリーフなどではiOSやAndroid OSに対応するスマートフォンにより、充電状態の確認や充電タイミングの操作、エアコンのON/OFFを離れた場所からでも操作できているが、クラウドのプライバシー保護に関する世界基準「ISO27018」を採用するMicrosoft Azureを利用することで、データの機密性のおける信頼を高めることができる。また、同時に処理速度も向上して、ユーザーの操作に対する応答速度も高まるとのこと。

 今回の発表に先駆け、北米市場では2015年10月、日本市場では2015年12月から導入されている最新モデルのリーフでMicrosoft Azureが利用されるようになっているほか、カーウイングス対応カーナビの装着車両についても内容がすでに切り替わっている。

 発表のなかで日産自動車 グローバルコーポレートIS/IT 最高情報責任者の行徳セルソ氏は、「日産は、コネクトテクノロジーを使ってお客さまに安全・安心を提供するプラットフォームとして『Microsoft Azure』を選びました。これは未来の新モビリティを実現する革新への大胆な第一歩です」とコメント。

 また、マイクロソフト ビジネス ディベロップメント担当エグゼクティブ バイスプレジデントのペギー・ジョンソン氏は「今回の日産との提携は、自動車メーカーがマイクロソフトのインテリジェントクラウドプラットフォームを活用することで、どんなことを実現可能にするかを示しました。さらに、私たちの連携は、クラウドと常時つながることがお客さまのドライビング経験にもたらすあらゆる可能性をもお見せすることになります」と述べている。

(編集部:佐久間 秀)