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スズキ、独フォルクスワーゲンとの仲裁審議を和解により解決

一定の金額で和解金を支払い、フォルクスワーゲンが損害賠償請求を取り下げ

2016年2月10日 発表

 スズキは2月10日、2011年11月24日に国際商業会議所国際仲裁裁判所に対して申し立てた提携及び資本関係の解消に関する仲裁に関して、和解が成立したと発表した。

 2011年11月18日の申し立て内容については、独フォルクスワーゲンとの包括契約を解除する通知により、2012年5月18日に有効に解除されたことが認められたものの、仲裁廷は独フォルクスワーゲンが主張したスズキの契約違反を一部認め、契約違反に基づく損害の有無及び額について引き続き仲裁廷で審議してきた。しかし、2月10日にスズキと独フォルクスワーゲンのあいだで和解が成立。これにより仲裁が終結することになった。

 和解の内容としては、独フォルクスワーゲンが損害賠償請求を取り下げ、スズキから独フォルクスワーゲンに対して本件の和解金として一定の金額を支払う。和解金額を含む和解内容の詳細については、独フォルクスワーゲンとの契約により開示を控えるとしている。

 なお、和解金は当期(平成28年3月期)中に支払われる予定となっているが、スズキではこの和解が連結業績に与える影響は軽微としている。

(編集部:佐久間 秀)