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ポルシェ、“GT3 RS”のエンジンを受け継いだ新型「911 R」を991台限定発売

価格は2629万円。911モデル最軽量のボディに500PS/460Nmの自然吸気エンジン搭載

2016年3月2日 予約受注開始

2629万円

 ポルシェ ジャパンは、ピュアスポーツカーの新型「911 R」の予約受注を3月2日に開始する。販売台数は991台限定となり、価格は2629万円。ステアリング位置は左右から選択可能。

新型「911 R」。フロントフードからリアまで続くストライプは、写真のレッドのほかにグリーンも用意される

 3月1日から開幕した「第86回ジュネーブモーターショー2016」で公開され、公道走行も可能なよう設定された911 Rは、1967年にレース向けのホモロゲーションモデルとして誕生した初代「911R」の伝統を受け継ぐモデル。2015年3月にデビューした「911 GT3 RS」に搭載する水平対向6気筒4.0リッター自然吸気エンジンを継承しつつ、トランスミッションを7速PDKから6速MTにスイッチ。最高出力368kW(500PS)/8250rpm、最大トルク460Nm/6250rpmにより、0-100km/h加速3.8秒、最高速は323km/hを記録する。

 ボディには体系的な軽量設計を実施。ボンネットやフェンダーをカーボン、ルーフをマグネシウム、リアウィンドウとリアサイドウィンドウは軽量プラスチックで構成して車両の重心位置を低くしたほか、インテリアでもリアシートやインシュレーター類を排除し、エアコンのオプション化して軽量化を追究。これらの変更によってGT3 RSから車両重量を50kg軽量化。車両総重量は1370kgとして、現時点の911ラインアップモデルとして最軽量の車両となっている。

911 Rの走行イメージ
エンジン音なども収録された新型「911 R」走行ムービー(1分37秒)

 エクステリアデザインは911 カレラシリーズのシルエットに似せつつも、開口部の大きいフロントバンパーはGT3 RSから継承。半面で公道での走行に対応するため、GT3 RSが持つ特徴的な大型固定式リアスポイラーは電動リトラクタブルタイプに改められている。

 このほかの装備品では、前後のタイヤにマットアルミニウム仕上げのセンターロック式の20インチ軽量ホイールを採用し、強大なエンジンパワーを受け止めるポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)は、フロント410mm、リア390mm径サイズのブレーキディスクと組み合わせて標準装備する。運転席はカーボン製のフルバケットタイプとなり、シート中央部に“ぺピータ”タータンデザインのファブリック素材を採用している。

センターコンソールにHパターンの6速MTを装備。専用デザインのGTスポーツステアリングは直径360mmとなる

(編集部:佐久間 秀)