トヨタ自動車は、新型ハイブリッド車「SAI（サイ）」を12月7日に発売する。価格は338万円～426万円。

　SAIは、2.4リッターのアトキンソンサイクルエンジンとモーター、リダクションギヤを組み合わせた「リダクション機構付きのTHS II」システムを採用したハイブリッドセダン。最高出力110kW（150PS）/6000rpm、最大トルク187Nm（19.1kgm）/4400rpmのエンジン（2AZ-FXE）と、最高出力105kW（143PS）、最大トルク270Nm（27.5kgm）のモーターにより前輪を駆動する。モーター駆動用のバッテリーはニッケル水素で、システム全体の最高出力は140kW（190PS）となる。10･15モード燃費は23.0km/L。

　ボディーサイズは、4605×1770×1495mm（全長×全幅×全高）。ホイールベースは2700mmで、最小回転半径は5.2m。フロアアンダーカバーを広範囲に採用し、Cd値は0.27を実現している。ボディーカラーは、「アクアマイカメタリック」「シルバーメタリック」「ダークブルーマイカ」「ブラック」「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ベージュメタリック」「ブラッキッシュレッドマイカ」の全7色。Sではヘッドランプがディスチャージタイプ、GではLEDタイプとなるほか、ASパッケージでは、フロント、リア、リアリップスポイラーを装備する。

　サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット、リアに新開発のダブルウィッシュボーンを採用。Sでは205/60 R16タイヤ＆6.5Jアルミホイールを、Gでは215/45 R18タイヤ＆7Jアルミホイール（Sはメーカーオプション）となる。

SAI S。ボディーカラーはブラック	SAI G“ASパッケージ”。アクアマイカメタリック	SAI G。ホワイトパールクリスタルシャイン
SAI S“ASパッケージ”。ブラッキッシュレッドマイカ	SAIのシステム構成。フロントにTHS IIを搭載し、ニッケル水素バッテリーを後部に配置

G“ASパッケージ”。シルバーメタリック	G“ASパッケージ”。ベージュメタリック	G“ASパッケージ”。ダークブルーマイカ

Sではヘッドランプがディスチャージタイプ	GではヘッドランプがLEDタイプになる

ASパッケージに装着される、フロント、リア、リアリップスポイラー

　インテリアについては、情報を表示する「ディスプレイゾーン」と、操作系を集約した「コマンドゾーン」を明確に分けることで、運転に集中できるコクピットを実現した。HDDカーナビを全車標準装備し、ナビ画面は指先の感触でポインターを操作できる「リモートタッチ」をトヨタ車としては初採用している。

SAI G“ASパッケージ”（オプション装着車）のインテリア。Gでは、運転席に加え、助手席も電動パワーシートを装備
SAI G（オプション装着車）のインテリア。インテリアカラーはグレー
メーター部	ステアリング
リモートタッチを採用したHDDナビ画面	エアコンの操作などもこのナビ画面から行える