日本自動車殿堂、2009~2010年のイヤー賞はホンダ「インサイト」が受賞

2009~2010年のカーオブザイヤーに選ばれたホンダ「インサイト」。2位はトヨタ「プリウス」、3位は三菱「i-MiEV」

2009年10月29日発表



 日本自動車殿堂は10月29日、「2009~2010殿堂イヤー賞」などを発表。国産乗用車を対象とした2009~2010年のカーオブザイヤーには、ホンダ「インサイト」が選定された。

 殿堂イヤー賞は、該当年度の最も優れた乗用車および開発グループを表彰するもので、自動車研究に係る大学教授や研究者などの選考委員、延べ40名によって選ばれる。「日本自動車殿堂カーオブザイヤー」「日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー」「日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー」「日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー」の4部門に分かれている。

 輸入乗用車を対象としたインポートカーオブザイヤーは、フォルクスワーゲン「ゴルフ」が受賞。このほか、国産と輸入車を対象とした、カーデザインオブザイヤーにはトヨタ「プリウス」が、カーテクノロジーオブザイヤーには三菱「i-MiEV」の車両統合制御「MiEV OS」が選ばれた。

インポートカーオブザイヤーを受賞したフォルクスワーゲン「ゴルフ」。2位はジャガー「XJ」、3位はフォルクスワーゲン「シロッコ」カーデザインオブザイヤーを受賞したトヨタ「プリウス」。2位はホンダ「インサイト」、3位はマツダ「アクセラ」カーテクノロジーオブザイヤーを受賞した三菱「i-MiEV」の車両統合制御「MiEV OS」。2位はトヨタ「プリウス」の「ハイブリッドシステム」、3位はホンダ「インサイト」の「IMA(インテグレーテッドモーターアシスト)」

 また、日本の自動車の歴史に名を残す名車として表彰する「歴史車」には、ホンダの「スーパーカブ」が選定された。実用性と廉価な乗り物として今日もなお普及し進化し続けている、歴史に残る名車として選ばれた。

初代スーパーカブ現行スーパーカブ 50現行スーパーカブ 110

 このほか、2009年日本自動車殿堂の「殿堂者」として、「ギャランΣ」「ミラージュ」など空力特性と基本重視の高性能車を開発した元三菱自動車工業社長の久保富夫氏、水素自動車エンジン研究・開発の道を拓いた武蔵工業大学(現東京都市大学)元学長の古浜庄一氏、自動車の環境・エネルギー研究者の早稲田大学名誉教授の齋藤孟氏、近代的な道路交通法制定に尽力した元人事院総裁の内海倫氏、ル・マン24時間レースにマツダロータリーエンジン車によって日本車初の総合優勝を成し遂げた、元マツダスピード専務取締役の大橋孝至氏5名の殿堂入りを発表した。

元三菱自動車工業社長の故久保富夫氏武蔵工業大学(現東京都市大学)元学長の古浜庄一氏早稲田大学名誉教授の齋藤孟氏
元人事院総裁の内海倫氏元マツダスピード専務取締役でマツダスピードチーム監督の故大橋孝至氏

(椿山和雄)
2009年 10月 29日