クライスラー、新型「ジープ・グランドチェロキー」 ペンタスターエンジンやエアサスを搭載 |
クライスラー日本は、新型「ジープ・グランドチェロキー」を、3月12日に発売する。ステアリング位置は右のみ。
モデル | 価格 |
ラレード | 398万円 |
リミテッド | 498万円 |
リミテッド コマンドビューデュアルペインパノラミックサンルーフ | 513万円 |
リミテッド クォドラリフトエアサスペンションシステム付き | 523万円 |
リミテッド クォドラリフトエアサスペンションシステム付き、 コマンドビューデュアルペインパノラミックサンルーフ | 538万円 |
1992年に初代が発売された同社のフラッグシップSUV。今回発売されるモデルが4代目となる。
スタイリングはキープコンセプト。ヘッドライト形状が直線基調に改められ、ボディー各部のエッジが丸められたが、初代から続く7本縦型スロットグリルと台形ホイールアーチを今回も受け継ぐ。ボディーサイズは全長が30mm、全幅が55mm、ホイールベースが135mm、トレッドが55mm、ぞれぞれ伸ばされている。
ボディーサイズの拡大にともなって室内空間も拡大。ラゲッジスルームの容量は11%増の792Lとなった。またドアの開口面積や開角も拡大された。
ラゲッジスペース容量は11%拡大された | ||
リアサスペンションの変更に伴い、スペアタイヤは車内に移された | ラゲッジルームには充電式脱着フラッシュライトなどを備える |
リアゲートはウインドーだけ開くこともできる |
新型には新開発の「ペンタスター」エンジンを搭載。60度のバンク角を持つ3.6リッターV型6気筒DOHCエンジンで、可変バルブタイミング機構VVTにより、先代のV型6気筒エンジンから燃費を10%以上改善した。新型グランドチェロキーの燃費は、JC08モードの車内参考値のみ公表されているが、7.7~7.8km/Lとなっている。
サスペンションは、新開発の4輪独立懸架式で、分離型前後サスペンションクレードルと不等レート後スプリングを組み合わせてオンロードでの性能と快適性を改善。これに伴い、ボディーのねじれ剛性を146%高めることで、NVHを減少させた。
さらに、ジープ初となる「クォドラリフト」エアサスペンションを、「リミテッド」にメーカーオプションで用意した。これはノーマルライドハイト、オフロード1、オフロード2、エアロモード、パークモードの5段階に、105mmの範囲で車高を変えるシステム。車高調整機構がクローズドシステムになっているため、車高が変わるまでの時間が短縮されているとしている。
4WDシステムは「クォドラトラックII」。スリップやスロットルの急激な動きを検出すると、トルク配分を変えてトラクションを高める。
また「セレクテレイン」トラクションコントロールシステムを搭載。スロットルコントロール、トランスミッション、トランスファー、トラクションコントロール、横滑り防止装置など12のシステムを一括して電子制御し、サンド/マッド、スポーツ、オート、スノー、ロックの5つに設定できる。
なお車両購入時に、有料メンテナンスパッケージ「メンテナンス フォー ユー」を購入できる。これにより、新車登録から3年間、走行距離無制限で法定点検と、消耗品・油脂の交換(回数制限あり)を無料で受けられる。追加保証、ロードアシスタンスサービスなども用意される。
ペンタスターエンジン |
セレクテレインのコントローラー | |
オプションのコマンドビューデュアルペインパノラミックサンルーフ |
要目 | |
サイズ(全長×全幅×全高) | 4825×1935×1785(エアサス仕様:1770)mm |
ホイールベース | 2915mm |
トレッド(前/後) | 1630mm/1635mm |
最低地上高 | 230(エアサス仕様:215)mm |
重量 | 2435~2475kg |
エンジン | 3.6リッターV型6気筒DOHC |
最高出力 | 210kW(286PS)/6350rpm |
最大トルク | 347Nm(35.4kgm)/4300rpm |
燃料 | レギュラー |
トランスミッション | 5速AT |
駆動方式 | 副変速機付きフルタイム4WD「クォドラトラック II」 |
前サスペンション | ダブルウイッシュボーン |
後サスペンション | マルチリンク |
前ブレーキ | ベンチレーテッドディスク |
後ブレーキ | ディスク |
タイヤ | 265/60 R18 |
(編集部:田中真一郎)
2011年 2月 23日