吹田SAに蓄電池併用型EV急速充電器を設置
設置・維持費用の低減を期待して実証調査開始

2011年3月8日開設



 大阪府は3月8日、名神高速道路吹田サービスエリア(SA)上りに、蓄電池を電源とする電気自動車(EV)用急速充電システムを設置した。

 設置されたのは1kWの太陽光パネルと系統電力、蓄電池を併用した充電器。大掛かりかつ高額な受電設備工事が不要なうえ、電力契約を変更せずに済むため、充電器設置に伴う初期費用と維持管理費の抑制が期待される。

 このシステムは、西日本高速道路、ニチコン、日本ユニシスが整備したもので、今後は蓄電池の必要量や劣化、機器最適構成などの実証調査を行う。

 吹田SAは京都府庁、兵庫県庁までそれぞれ約40kmの地点にあり、京都、兵庫、大阪による「急速充電器の連携設置」に基づいて選ばれた。

 大阪府は「大阪EVアクションプログラム」に基づき、EVを核にした産業振興を図るため、「おおさか充電インフラネットワーク」の整備を進めている。このネットワークはEV利用者の利便性を向上するため、異なるメーカーの異なる充電器の管理や情報提供を共通化して、携帯電話で充電サービスの予約を可能にしている。

(編集部:田中真一郎)
2011年 3月 8日