プジョー・シトロエン・ジャポンは、プジョーブランドのフラッグシップモデル「508」を、7月11日に発売する。

　欧州Dセグメントに属するサルーンで、日本では「407」に代わるモデルとなる。4ドアセダンと5ドアステーションワゴン「SW」が用意される。

　プジョーのデザインの新しい方向性を示したモデルとしており、小さめのフロントグリルの内側をクロームで縁取ることで、グリルがボディーから浮き上がって見える「フローティング・グリル」を特徴とする。プジョーのライオン・ロゴはグリルの上に配される。Cd値はセダンが0.26、SWが0.27。

　セダンのボディーサイズは407よりも105mm長く（SWは40mm）、15mm広く、ホイールベースも90mm伸ばされている。一方でボンネットにアルミを採用するなどの軽量化策により、重量は407よりもセダンで40kg、SWで70kg軽くなっている。

　ボディーサイズの拡大は室内空間の拡大に繋げられており、後席ニースペースは407から53mm広げられた。

　SWはパノラミック ガラスルーフを標準で装備する。パノラミック ガラスルーフの開口面積は従来より300mm拡大した。また、SWのグリフは電動のエレクトリックテールゲートが標準となる。

　エンジンは407の3リッター/2.2リッターからダウンサイジングされ、1.6リッター直噴ターボエンジンを搭載する。トランスミッションは6速ATのみで、508への搭載にあたってシフトショックの軽減とギアレシオの見直しが行われている。

セダン
SW
SW		エンジンは直列4気筒DOHC 1.6リッターターボのみ

　アクティブセーフティーデバイスとしては最新の横滑り防止装置「ESP8.1」や「インテリジェント・トラクション・コントロール」を搭載。坂道での発進を補助するヒルスタートアシストも備える。

　また、グリフはコーナーリング時にコーナー内側を照射するディレクショナル・ヘッドライト機能を備えたキセノンヘッドライト、フォグランプを兼ねたコーナーリングライト、LEDポジショニングランプ、ルームミラー裏のカメラで先行車や対向車を検知し、ハイビームとロービームを自動的に切り替えるインテリジェントハイビームを標準で装備。アリュールのヘッドライトは照度や可視距離が約30％向上したNEOハロゲンヘッドライトとなるが、グリフ同様のキセノンヘッドライトが15万円のメーカーオプションで用意される。

　グリフ、アリュール共にバックソナー、スマートキー（キーレスエントリー＆スタート）、パナソニック製HDDカーナビ（地デジチューナー、iPod対応USB付き）、パドルシフト、オートライト、オートワイパー、LEDシーリングランプ/マップランプなどを標準で装備。

　グリフには加えてフロントソナー、カラーヘッドアップディスプレイ、縦列駐車スペースをセンサーで計測するパーキングスペースセンサー、スーパードアロック/盗難防止アラームなどを装備する。

　このほか18インチアルミホイールが6万円のメーカーオプションで用意される。

アリュールのNEOハロゲンヘッドライト	グリフのキセノンヘッドライトとLEDポジショニングランプ

グリフのレザーシート	アリュールのファブリックシート

HDDカーナビ（左）とキーレスエントリー＆スタートを標準で装備する		グリフのヘッドアップディスプレイ