NEXCO東日本、「第6回 NEXCO東日本 新メニューコンテスト」開催 優勝は東北道 長者原SA(上り)の「六魂彩ーみやぎの詩」 |
NEXCO東日本(東日本高速道路)のグループ会社である、ネクセリア東日本は3月22日、「第6回 NEXCO東日本 新メニューコンテスト」の決勝大会を都内で開催した。グランプリに輝いたのは、東北自動車道 長者原SA(サービスエリア、上り)の「六魂彩ーみやぎの詩」。
■7エリア10のレストランが決勝進出
新メニューコンテストは、NEXCO東日本管内のSA・PA(パーキングエリア)にある43のレストランが設定されたテーマに沿ったメニューを開発し競うことでSA・PAのレストラン利用者にご当地料理や地域色豊かな新メニューを提供するためのイベント。
前回の第5回まではご当地の食材をふんだんに使った地場料理や、地域色豊かなメニューを中心に出品していたが、今回は震災の影響もあり、被災地周辺エリアでは食材の調達に困難な場面も見られたようだ。
そこで、東日本地域のネットワークを活用して、厳選素材を取り揃えた安心・安全なこだわりメニューによって、利用者に“元気”を養っていただき、“笑顔”になってもらうために、今回のテーマは「“みんなの元気に、みんなの笑顔に”~東日本のネットワークを活かしたこだわりメニュー~」となった。
7ブロック(盛岡・仙台・新潟・宇都宮・水戸京葉・所沢・長野)から10のレストランが決勝に進出。会場の東京調理師専門学校で調理した料理を審査員が試食をした。
ネクセリア東日本社長 鈴木次雄氏 |
審査員は、審査委員長に四川飯店の陳健一さん、特別審査員に新宿割烹中嶋の中嶋貞治さん、東京調理師専門学校副校長の柘植末利さん。審査員にフリーアナウンサーの皆藤愛子さん、タレントのギャル曽根さん、関東東北じゃらん編集長の長田佳子さん、そしてネクセリア東日本の鈴木次雄社長という顔ぶれだ。
ネクセリア東日本社長の鈴木氏は「43店舗より選び抜かれたお店の対決で、どのような商品が出るのかとても楽しみです。サービスエリアそれぞれの個性的な施設と共に料理は出掛ける時の楽しみの1つでもあります。その地域に貢献でき、みんなが笑顔になれるような商品が出来上がり、各エリアの看板メニューとなるような物が出来上がるのを期待しています」と開会式で挨拶した。
●参加レストラン一覧
ブロック | 道路 | エリア | メニュー | 価格 |
盛岡 | 東北自動車道 | 紫波SA(上り) | いわて 虹のかけはし | 1380円 |
盛岡 | 東北自動車道 | 岩手山SA(下り) | 岩手の短角和牛と山ろくの恵み膳 | 1280円 |
仙台 | 東北自動車道 | 安達太良SA(下り) | ひまわりわっぱ御膳ー復興へのかけはしー | 1480円 |
仙台 | 東北自動車道 | 長者原SA(上り) | 六魂彩ーみやぎの詩 | 1500円 |
新潟 | 北陸自動車道 | 米山SA(上り) | 元気で行こう!!東日本『夢百景』 | 1480円 |
宇都宮 | 東北自動車道 | 那須高原SA(上り) | ”那須の撫子”~爛漫花つづみ~ | 1280円 |
宇都宮 | 東北自動車道 | 那須高原SA(下り) | 花篭御膳ー奥州街道 | 1500円 |
水戸京葉 | 常磐自動車道 | 友部SA(上り) | 茨城のパワー~Let's try again~虹色ときわ路の夢 | 1400円 |
所沢 | 関越自動車道 | 赤城高原SA(下り) | 元気もりもり!東北・群馬の相盛り御膳 | 1480円 |
長野 | 長野自動車道 | 姨捨SA(下り) | 安曇野めぐり おひさまの笑み | 1500円 |
■調理中に我慢できず、ついつい手が伸びる。
コンテストは見た目の彩りや盛りつけの工夫、独創性や実際にお客様に提供する際の価格の妥当性などを見る「視覚審査」。料理自体の美味しさや料理のバランス、価格に対する満足感にテーマに沿っているか?の「試食審査」。商品のこだわりや厳選素材などセールスポイントをPOPやプレゼンテーションに反映されているか?の「商品紹介」の主に3点で審査される。
調理時間は1時間の指定で調理が開始された。審査員が調理をしているところをまわり、食材や調理方法について詳しく説明を聞いていた。この調理中には試食は厳禁と言われながらも、ギャル曽根さんはついつい手が伸びいろいろ試食をしていた。それに釣られたのか、審査委員長の陳健一さんも自ら包丁を手に取り食材を切り試食をしていた。
調理中に審査を行う、各審査員 |
各チームから商品に関するプレゼンテーションを受けた後は、いよいよ試食審査の開始。試食審査では実際に出来上がった料理について料理長から説明を受けながら各テーブルを審査員が回った。色とりどりの料理の前に審査員の顔もついつい笑顔が溢れ、趣向を凝らした調理方法と食べ方に感心していた。
料理長からプレゼンを受けた後、試食審査を実施 |
■美味しいだけでなく雰囲気も大事
試食審査の結果グランプリは東北道 長者原SA(上り)の「六魂彩ーみやぎの詩」に決まった。審査員特別賞は東北道 安達太良SA(下り)の「ひまわりわっぱ御膳ー復興へのかけはしー」、常磐道 友部SA(上り)の「茨城のパワー~Let's try again~虹色ときわ路の夢」、東北道 那須高原SA(下り)の「元気もりもり!東北・群馬の相盛り御膳」に決まった。
総評として審査委員長の陳健一さんは「今回6回目の開催となり、確実にレベルが上がっている。こういうメニューがサービスエリアで食べられると思うと驚いてしまう。美味しいのはもちろんだけど、その料理に携わっているすべての人の熱意があると、その料理もより美味しくなる。料理する人だけでなくサービスを提供する人の雰囲気や気持ちも大事だと思う。1人でも多くのお客さんに喜んで貰えるようになってほしい」と締めくくった。
グランプリを獲った長者原SA(上り)「六魂彩ーみやぎの詩」を調理した、五十嵐博文料理長は「震災の後、自分が病に倒れ長期間現場を離れてしまった。その間レストランを守ってくれたみんなに感謝したい。今回優勝はもちろん嬉しいが、病気から復帰でき、また料理が出来た事が何よりも嬉しい」と涙ながらに語った。
総評を述べる審査委員長の陳健一さん | グランプリを獲った長者原SA(上り)の五十嵐博文料理長 |
【お詫びと訂正】記事初出時、グランプリを獲得した五十嵐博文料理長の所属SAが誤っておりました。お詫びして訂正します。
(雪岡直樹)
2012年 3月 23日