【特別企画】ミニバン用エコタイヤ「ECOPIA PRV」で京都にGO
ヴェルファイアが、快適で楽で低燃費で楽しくて最高に


 本誌で「NAOさんのDIYでクルマいじり」を連載するNAOさん。連載中に何度か登場しているが、NAOさんの愛車はトヨタのミニバン「ヴェルファイア」だ。本企画は、普段からこのヴェルファイアで長距離を走り、京都に旅行に出かけるというNAOさんに、ブリヂストンのミニバン用エコタイヤ「ECOPIA PRV(エコピア ピーアールブイ)」の装着リポートをお願いしたものだ。ECOPIA PRVは、Playz PRVの後継製品となり、楽(ラク)性能にエコ性能を加えた低燃費タイヤ。装着サイズは215/60 R17 96H、転がり抵抗性能は低燃費タイヤのラベリング制度最高評価の「AAA」、ウェットグリップ性能は4段階中3番目の「c」となる。


夏だ!海だ!山だ!釣りだ!旅行だー!!(笑) ドライブがますます気持ちいいこの季節。快適かつ安全にお出かけするには、タイヤの点検が超重要だぞ

すり減ったタイヤは百害あって一利なし
 早いもので、筆者の愛車ヴェルファイアくんも満2歳。ここ数年は多忙続きだったこともあり走行距離は控えめだが、それでもオドメーターは7万km弱を指している。スタッドレスタイヤでの雪道走行もかなり少なかったため純正装着の夏タイヤはそれなりに摩耗し、バランスや空気圧、ローテーションに常々気を配って経済運転しているつもりでも、偏摩耗あり・片減りありで3分山程度の状態になっている。以前乗っていたデッドニングによって超重量級になってしまったミニバンに比べればタイヤライフが2倍になり大変助かっているのだが、それでも最近は摩耗に伴うウェットグリップの低下を感じるようになり、なにより静音マニアとしては大幅なロードノイズの増加に悩まされている。

 タイヤは摩耗するにつれて、当然のことながらグリップ性能が低下してくる。特に雨の日のブレーキ性能低下は顕著であり、寿命に近づいたタイヤでの雨天ドライブはあまり楽しいものではない。ハイグリップタイヤ=燃費がイマイチ、だから、すり減ってグリップが低下したタイヤ=燃費が伸びるかと言えば、これまたまったくアリエナイ話らしい。筆者も改めて調べてみたのだが、タイヤと燃費の関係は「転がり抵抗」によるところが大きく、すなわちどれだけタイヤをマンマルに、真円状態に維持できるかどうが勝負所なのだそうだ。電車が猛烈に効率よく輸送できるのは、タイヤが鉄製(鉄輪ですな)で極めて歪みにくいからと言えば、ご理解いただけるだろうか。

 すり減ったタイヤはグリップ性能が低下し、加速スリップで燃費ロス、ブレーキ性能も落ちまくり、急カーブではハンドリングに不安感を感じ、しかも燃費はよくなるどころかスリップ気味で悪化の方向、おまけにゴーゴーとロードノイズがうるさくなってしまう、なんとも残念な状態になってしまう訳だ。

 と、言うわけで、心はすでに「新しいエコタイヤを買うぞ!」モードで固まっている訳だが、先ずはこれまでお世話になった純正装着タイヤに敬意を表しつつ、タイヤ交換の意義とメリットをプレゼンするためカミさんを連れてお買い物ドライブへ出発!

タイヤ交換前にちょっとドライブ。感謝を込めつつ、タイヤ交換前の燃費測定など
 オイルはちょこちょこ交換しているという方でも、タイヤをちょこちょこ交換するという人は少ないだろう。車種(タイヤサイズ)にもよるが高性能タイヤを4本交換するとなればざっと10万円~20万円の出費となり、筆者を含めてお小遣いでクルマと晩酌ヱビスビールを維持しているオトウサンにはなかなかの痛手となる。今回はよい機会なので、「なぜ高性能タイヤが必要なのか」をカミさんにも理解してもらうべく、メンテナンス作業の一部を体験してもらった。

どんなに高性能なクルマでも、タイヤがしっかりしていなければ宝の持ち腐れ。グリップだの性能だのという話ではなく、経済性に直結することを財務大臣に説明することは極めて重要なミッションなのだ。とくに空気圧の管理は、お財布に直結する

 ウォッシャー液の補充すらやったことのないカミさんにとって、タイヤの空気圧測定など「???」な世界であることは容易に想像できるが、最近はセルフスタンドが充実したお陰で気軽に体験してもらうことができる。タイヤには空気(または窒素)が入っていることはいくら何でも知っているので、空気圧と燃費などの関係を軽く説明しつつ空気圧調整を初体験してもらう。バルブに器具を押し当てて、メーターを見ながら「+」「-」のボタンを押す作業の感想は、「へ~、意外と簡単なんだね~」と好印象。すかさずタイヤそのものがダメになると、こうやってメンテナンスしても効果が出なくて「結果的に損をする」ことを力説しつつ満タン給油も完了。某アウトレットショッピングモールに向け、片道60kmほどのドライブに出発。筆者は雪国生まれの雪国育ち(舞茸じゃないよ)、ごくごく一般人のリアルなタイヤ交換/エコラン結果を参照してほしい。



コースはほぼクリア、土曜日の午前だが特に渋滞もなし。お天気もよく、絶好のドライブ日よりだ東北自動車道を小一時間定速で北上し、アウトレットショッピングモールに到着。開店直後だが、すでに駐車場は混雑し始めていた帰路も特に渋滞はなし。追い越し車線を爆走しているドイツ車とイタリア車は完全に無視して、経済運転で家路に向かう
出発前に寄ったGSで、再び満タン給油する。溢れないように気をつけつつ、給油口パイプすれすれまで満タンに自宅-GS-アウトレット往復で走行116.8km。車載燃費計の表示は平均12.1km/L、給油量は10.7Lだったので満タン法では10.9km/Lの燃費。渋滞なし・高速往復クルーズコントロール快適ドライブの参考値

タイヤカフェ(のようなお店)でエコピア装着、超絶丁寧な作業に感動!!
 筆者は初めて自分名義で購入したクルマ以来、たまたま純正装着タイヤはすべてブリヂストン、アフターで交換したタイヤもすべてブリヂストン、現愛車の純正装着タイヤに乗るまで偶然か必然かブリヂストン一筋のタイヤ人生を歩んできた。クルマはトヨタ、電話はNTT、住宅は積水ハウスという長いものに巻かれたくて仕方がない超保守的オッサン道を若い頃から実践する筆者としては至極妥当な選択と言えよう。

 日本メーカーの高級タイヤはどれも世界一レベルであり、昨今伸びつつあるアジアンブランドとは(少なくとも現時点では)比較のしようもない高性能であることは今さら言うまでもあるまい。

 スポーティカーに乗っていた時には「POTENZA(ポテンザ)」を、セダンやミニバンに乗っていた時には「REGNO(レグノ)」を、迷わず、迷いようもなく選んできた筆者なのだが、今回は「タイヤカフェ/Wですごい低燃費」のCMでおなじみのミニバン用エコタイヤ「ECOPIA PRV」を履いてみることにした。

左右非対称となるECOPIA PRVのトレッドパターン。ミニバン用のエコピアのため、左側(イン側)と右側(アウト側)に大荷重に耐えるパターンが刻まれるイン側トレッドパターンのアップ。穴はリーフスロットと名付けられており、葉っぱの形状になっている。偏摩耗を抑制するとのことこちらはアウト側のトレッドパターン。アウト側のため排水性を重視したパターンが刻まれる

 せっかくなので専門店で作業してもらおうとCar Watch編集長とともに東京・用賀のタイヤ館「パドック246」に向かい、「すみません、ミニバン用エコピアください!」と元気よく注文した後タイヤカフェ風のカフェスペースで一休み。しかしながら、クルマいじりのNAOさんとしては黙って待っているのも退屈なので、特別に許可をいただきピットを見学した。

 そこでは驚愕のデラックス&ハイクオリティピットワークが展開されていたのだった。

CMでおなじみ、パドック246にあるタイヤカフェのようなコーナー。CMの出演者は出てこないが、かっこいいお兄さんがタイヤ交換の相談にのってくれるのだ2階にはモータースポーツ系パーツの相談コーナーが。軽さがウリのホイールは本当に軽く、またまたマイ欲しいものリストの順番待ちに……3階の休憩スペースはソフトドリンクサービス付き。作業ピットの様子がモニターできるようになっていて、退屈せずに休憩できるぞ
一昔前ならクルマの性格によって静かなREGNO、走りのPOTENZAとはっきり選択が分かれたものだが、新たな選択肢ECOPIAが一大ブランドになってきているようだよいタイヤにはよいホイールを。欲しいのは山々だが……う~ん、目の毒(笑)おや?脇腹をぐいっと持ち上げる通常のカーリフトではなく、まずはタイヤを接地させたまま持ち上げるらしい
その後サスペンションアームを持ち上げて、タイヤを取り外す。とても凝った作りのカーリフトは、エアサス車や低床スポーツカーにも対応とのことかなり大がかりなカーリフトだが、手前に見えるオレンジ色のエアホースから空気を送ることでリフトアップされていた気になったので1枚パチリ。油圧の作動原理は理解しているつもりだが、それでもこんな小さいアクチュエーターで作動できるとはビックリ
ヴェルファイアのタイヤ後部には、プラスチック製のエアディフューザーのようなパーツが装着されている。きっと効果があるのだろうまずは古いタイヤを取り外す。ピットクルーは手慣れた様子でサクサクと作業を進めていた
装着サイズは215/60 R17 96H、転がり抵抗性能は最高性能の「AAA」、ウェットグリップ性能は「c」。タイヤのラベルも小さく2色刷りとなり、エコを意識したものに装着予定のECOPIA PRVをちょっと拝借。手で転がしてみると、転がり抵抗の小ささが……実はよく分からない(笑)
ベテランスタッフ4名で作業。もの凄く丁寧な作業内容なのに、テキパキと進めて行く姿はまさにプロフェッショナル店先にはF1のタイヤも。F1用なので猛烈に軽いのだろうと思ったが、それなりに巨大なので重さも結構あった(筆者初体験)
秋吉店長自らトルクレンチで最終チェック。高性能なタイヤ、高品質な設備、熟練のスタッフが三位一体となり、今まで感じたことのない安心感と充実感を得ることができたECOPIA PRV装着完了!サイドウォール、ショルダー部、パターンともにデザイン性に優れ、クルマがカッチョよくなった印象だ

乗り出しから体感できるクルマの軽さ。ハンドリングも上々!
 「店を出る瞬間から差が分かると思いますよ」とパドック246のスタッフさんに言われた言葉は事実だった。これまで筆者は、乗り出しのハンドルの妙な重さ、コーナー入り口と出口でのハンドル蛇角の違和感、クルーズコントロール(以下、クルコン)走行中の微妙なふらつき感などドライブの度に感じ、口には出さないものの実は不満に思っていた。

 そして、FRベース/4輪マルチリンクサスペンションの前車から、FFベース/ストラット+トーションビームの現車に乗り換えたのだから、これは「仕方がないことだ」と自らを納得させていた。だが、これはまったくの誤った思い込みだった。タイヤをECOPIA PRVに履き替えて運転すると、これまで感じていた不満がすっかり解消されていたのだ。

取り付けたばかりのECOPIA PRV。新品のタイヤは気持ちよいちょっとだけ格好よくなったかな
イン側、アウト側のパターンの違いに注目。いろいろな技術が組み込まれているのだろうちなみにECOPIA PRVは、左右非対称パターンに加え、イン側とアウト側のサイドウォール形状が異なる左右非対称形状を採用。エコでラクなエコラク形状を新採用している。これが運転の不満の解消につながったのだろうか?

 乗り出しの軽さ、走行中のスムーズさは低燃費タイヤならではの転がり抵抗の小ささゆえだと思われるが、コーナー進入や脱出時のこの気持ちよさ、オン・ザ・レール感は一体どこから来るのだろうか。クルマを乗り換えてから2年ほど、コーナーの進入では自分のイメージよりステアリング蛇角を増やし、脱出では逆に蛇角を減らし、常に気になり常に修正蛇をあててきたあらゆる交差点が、猛烈に快適になったのだ。タイヤパターンによるものなのか何なのか筆者には不明だが、今回はあくまでもタイヤを交換しただけであって、トー角やキャンバー角などアライメント調整は一切行っていない。にもかかわらず、体感できるほどの操縦安定快適性が増したのだ。これは燃費どうこう以上に筆者にとってうれしい出来事だ。

 編集長とともに試運転ドライブに出かけ、お昼を食べて戻ってみると……!?燃費計が壊れたのではないかと思うような数字が表示されている。直ちにGSに立ち寄り満タン法でも測定するが、やはり驚愕の低燃費を叩きだしている。行きは筆者、帰りは編集長が運転し、燃費秘密兵器のクルコンは使わず高速道路を普通に走行したのがこの結果だ。普段ヴェルファイアくんに乗っていない編集長はともかく、自分の体の一部のように愛車を感じている筆者にとって、この数字は本当にオドロキとしか言いようがない。

「!!!!」、クルマが……クルマが勝手に前に進む感じがする! アクセルペダルを燃料カット位置で微妙に調整すれば、クルマが慣性でスルスル進む感覚を体感できるノーマル状態のヴェルファイアを何度か試乗している編集長にとって、筆者の愛車は過剰デッドニングで相当重く感じたはず。基本的にステアリングを誰にも貸さない筆者にとっては、初めての2列目体験となった(笑)
これまでクルコン走行でもせいぜい実燃費10km/L台、燃費計で13km/L程度の表示だったのが、自分の右足でアクセル操作したのにこの数字。この数字には正直度肝を抜かれた走行108.2km、給油8.17L。満タン法での実燃費測定で13.24km/L。普段この車種に乗っていない読者諸氏にはピンと来ないかも知れないが、筆者としては驚愕の数字なのだ

燃費がよくて雨でも運転が楽! だから魚もよく釣れる!(笑)
 転がり抵抗が小さい低燃費タイヤは、その半面ウェット性能やドライバビリティが劣るのではないかという懸念をよく耳にする。確かにメーカーサイトでも、「ウェット性能は“ほぼ同等”」といった説明がされており、「こんなに向上しました!」が並ぶ説明の中では若干気になる部分ではある。と、言うわけで、雨の週末にタイヤテストを理由に早速釣行開始。

 館山自動車道を降りて南房総の某釣り場に向かう。普段走り慣れたワインディングロードを走ると……あぁ、なるほど、そういうことか。このルートはアップダウンの激しい山道を通るのだが、下りのカーブに差し掛かる度に「誰かに背中を押されている」ような感覚を度々覚えた。下りブレーキング時にウェットグリップ不足を感じるというのではなく、とにかく「下り道で勝手に加速してしまう」という印象だ。転がり抵抗が小さく、同じ位置エネルギーで多くの距離を滑走できる高性能タイヤなのだから当然と言えば当然なのだが、初めて低燃費タイヤを履いた筆者としては体が覚えている感覚よりも「加速してしまう」ことに違和感があり、ついついシフトダウンや場合によってはブレーキを踏んでしまった。おそらくこれは慣れの問題なので、「登りの加速を控えて次の下りを利用する」ような走り方に変えれば、より一層の低燃費走行が実現できるのだろう。

 オートワイパーが全力運転になるほどの大雨だったが、ハンドリングやブレーキ性能について違和感を感じるようなことはなく、ごくごく快適に釣り場へ到着。夜釣り仮眠時のエアコンなどを含めつつも、これまた普段に比べて3割程度の低燃費を実現することができた。ちなみに釣果も上々、まあ、筆者と息子の腕を持ってすれば当然なのだが(笑)、十分な食材を持ち帰ることができた。

カメラマンが同行していないため、写真でうまくお伝えできず申し訳ないのだが、比較的水はけがよい東関東道→館山道がビチャビチャになる状態だったと言えば、関東近郊の方にはご理解いただけるだろうかタイヤ交換後初の釣行ドライブ。新品ピカピカのECOPIA PRVは、さっそく魚臭くなるのであった釣りの話を書き始めると際限がないので1カットのみで割愛。45cmのイナダを筆頭に尺アジ3匹、ウミタナゴ、小サバ、シコイワシ多数と陸っぱりとしては満足な釣果だった

カミさんへの日ごろの感謝を込めて京都へドライブ! 往路では14.39km/Lのビックリ燃費
 往復100km程度のドライブをちょこちょこ走っただけでも、ヴェルファイア×ECOPIA PRVの抜群の相性と性能マッチングは体感することができた。が、ここまで快適なのであれば是非とも長距離ドライブも試してみたいというのが人情だろう。と、言うわけで、カミさんへの日頃の感謝の気持ちを表すべく、2人とも大好きな京都までドライブ旅行へ行ってみた。

 ECOPIA PRVの素晴らしさ等々はすでにカミさんも理解……というか、あまりにも筆者が言いまくるので食傷気味らしいので説明割愛(笑)。だが、助手席で気持ちよさそうにウトウトしている笑顔を見れば、クルマの快適性がよく分かる。REGNOではなくECOPIAなので、もしかしたらロードノイズが……という心配も若干あったのだが、さいたま→京都の片道約600kmを走ってみて、デッドニングマニアの筆者であっても満足できる静粛性能を発揮してくれていたことを追記しておこう。

 往路の天候はあいにくの大雨、復路はなぜかカーナビに峠道を案内されるというハプニングもあったものの、トータル走行距離は1158.7km、給油量は87.88L、大雨に観光地渋滞に一部峠道を走りつつ満タン法燃費で13.19km/Lというのは、2名乗車ヴェルファイアとしては抜群の成績。

 「すごいね~、乗り心地もよいし、ガソリン代もあまり掛からないんでしょ?」と、笑顔で言ってくれたカミさんを見られただけでもタイヤを履き替える価値があるというものだ(笑)。

 やはり、よい物はよい。当然のことなのだが、これは真理だろう。一度履き替えたら数年は使い続け、かつ、乗る度に、運転する度にその性能を全身で感じることになる「タイヤ」。改めて重要性を思い知るとともに、技術の進歩と開発陣の努力に深く感謝する筆者なのであった。

「そうだ 京都 行こう。」 新幹線ももちろん快適だが、筆者はやはりドライブ旅行が好み。新東名など新しい高速道路が開通し、ますますドライブが楽しくなるぞ高速料金の地方部上限1000円が終わってしまった現在、思いつきドライブ最大の障壁は高速料金かも。休日割引や深夜割引を活用すれば最大50% OFFなので、安全に配慮しつつ経済的なスケジュールを組むのが吉釣り紀行に続き、今回も行きは大雨となった。雨のドライブも好きなのだが、トイレに行くたびにズブ濡れになるのがちょっと大変
大雨過ぎて、雨による最高速規制に加えてNEXCOのパトロールカーも多数出動。渋滞する程ではなかったので、クルコン燃費走行には特に影響なしおはよう!とカミさんに声を掛ける頃には第1目的地の京都府宇治市に到着。燃費計は13.0km/Lだったが、満タン法で14.39km/Lというビックリ燃費を記録。眠気も吹っ飛ぶ低燃費だった
天気もすっかり晴れ、カミさんお気に入りの「京都 宇治 伊藤久右衛門 本店」で甘味を楽しむ。お土産用のスイーツはもちろん、抹茶蕎麦やパフェなど、女性が喜びそうなメニューを揃えた食事処も完備されていた
以前から行ってみたかった和食屋「京町おくど 十二屋」でランチ。皆さんもぜひ素敵なランチをお試しあれツキナミではあるものの、超有名観光地の金閣寺なども一通り巡邏。修学旅行から何度となく見てきたが、年齢とともに感じる印象もまた異なるものだ
こちらは清水寺。有名テーマパーク同様「三脚禁止」になっていたのには驚いた。いろいろトラブルがあったのだろうか雨上がりのアジサイは実に美しい。全国各地のアジサイ写真コレクションも、実は筆者の趣味だったりするせっかくなので、高校の修学旅行以来となる奈良公園に立ち寄ってみた。20年前の記憶そのままに、可愛い鹿たちが人なつっこく出迎えてくれる
1組150円、鹿が食べても平気な紙テープで十字に梱包された鹿せんべいを持って歩いていると、鹿の親子がずーっとついて歩いてきた。うん、かわいい(笑)京都から真っ直ぐ帰らず奈良に立ち寄ったためか、カーナビが誘導した帰路は何故か峠道。燃費と寝ているカミさんを気にしつつ、ECOPIA PRVでワインディングを楽しんでみる大雨なのに、しっかりバンパーには虫たちが。これからの季節、悩ましいパートナー……

結論:ECOPIA PRVを装着したヴェルファイアは、快適で楽で低燃費で楽しくて最高! トータル燃費は13.19km/L
 筆者はクルマいじりが大好きなせいもあってDIYに関する連載を担当している。クルマいじり好きの1ユーザーとして、ECOPIA PRVには、とにかく大満足。ちょっと前までの筆者は「エコタイヤとか、どーせイマイチのタイヤだろ」と思っていたが、同様の思いの方がいたとしたら、ぜひどこかで最新のエコタイヤを体験してみてほしい。百聞は一見にしかず、技術の進歩はオッサンの想像を遙かに超えている場合も多々あるのだ。あちこち走って、京都まで行って、筆者は本当にECOPIA PRVに満足できた。また、極めて厳しいROI(Return On Investment)を要求する我が財務大臣も、最終的には大満足してくれた(ようだ)。

 筆者として何より大きな発見だったのは、クルマの設計上の特性だと勝手に思い込んでいた不満点が、タイヤを履き替えることで見事に解決したことだ。もし、アルファード/ヴェルファイアオーナーでハンドリングに不満を感じている方は、足まわりをイジリ倒す前にタイヤの交換を検討してみてほしい。また、ここまで体感できるほど性能差が出るのであれば、価格的な問題もあるのだろうが、ぜひともトヨタには純正装着タイヤの性能向上を望みたいものだ。くどいようだが、ここまで差が出るとは本当に予想していなかった。

 末筆ながら、この素晴らしいECOPIA PRVを開発したブリヂストンの方々には本当に感謝したいと思う。お陰様で、ガソリン代の支出は増えそうだが(笑)、夏休みがますます楽しくなりそうだ。読者の皆さんも、ぜひ「タイヤ」をもう一度見直してみてはいかがだろうか。

ECOPIA PRVを装着し、平坦な高速道路をクルーズコントロールで走る。インパネに表示される瞬間燃費が、信じられないほど良好なことに驚きを隠せないぞ家族は寝たまま深夜に長距離移動する車中泊ドライブ旅行。よりスムーズに走行できるようになったので、家族の疲れも軽減しているようだ
今回の奈良・京都ドライブは往復1158.7kmの走行に。渋滞、若干のエアコン用アイドリング、峠道を含めてトータル燃費13.19km/Lという結果は、ECOPIA PRVでこそ成し得た好成績だ


(NAO)
2012年 7月 26日