トヨタ、「マークX」をマイナーチェンジ、スポーティモデル「マークX G's」設定 PREMIUMに2.5リッター車を追加するなどグレード体系の見直しも |
トヨタ自動車は8月27日、「マークX」をマイナーチェンジして発売した。価格は244万円~390万円。また、スポーツコンバージョン車「G SPORTS」(G's)を新たにマークXに設定し、10月9日に発売する。「マークX G's」の価格は2.5リッター車が359万円、3.5リッター車が420万円。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
250G“Fパッケージ” | V型6気筒DOHC 2.5リッター | 6速AT | 2WD(FR) | 2,440,000円 |
250G | 2,700,000円 | |||
250G“Sパッケージ” | 2,990,000円 | |||
250G Four“Fパッケージ” | 4WD | 2,671,000円 | ||
250G Four | 2WD(FR) | 2,931,000円 | ||
350S | V型6気筒DOHC 3.5リッター | 3,600,000円 | ||
PREMIUM | V型6気筒DOHC 2.5リッター | 2,920,000円 | ||
PREMIUM Four | 4WD | 3,151,000円 | ||
PREMIUM | V型6気筒DOHC 3.5リッター | 2WD(FR) | 3,900,000円 |
■制振材の採用拡大、溶接スポット点数の増加など、静粛性・操縦性を向上
今回のマイナーチェンジでは、内装材やフロントピラー内の制振材の採用を拡大し、静粛性を向上。さらに溶接のスポット点数を追加するなどボディー剛性を高め、操縦性・走行安定性も高めた。
PREMIUM(3.5リッター車。ホワイトパールクリスタルシャイン) | 350S(ブラック) |
250G“Sパッケージ”(ダークブルーマイカ) | 250G(ダークブルーマイカ) |
エクステリアでは、フロント&リアバンパー、フロントグリル、リアコンビネーションランプのデザインを変更したほか、バイキセノン式ディスチャージヘッドランプ&LEDクリアランスランプを採用。ボディーカラーには新色のダークレッドマイカメタリック、ダークブルーマイカを含む、全6色を設定した。
インテリアでは4眼メーターの採用や、シフトレバーまわりなどに高輝度シルバー塗装が施されている。
また、PREMIUMにはV型6気筒DOHC 3.5リッター「2GR-FSE」エンジン搭載車に加え、V型6気筒DOHC 2.5リッター「4GR-FSE」エンジン搭載車(2WD・4WD)を新たに設定するなど、グレード体系を見直した。さらに、PREMIUMには「プレミアム」「スポーツ」「スタンダード」と、それぞれで装備を充実させたモデルが用意される。
250G“Sパッケージ”のインテリア | 250G/250G Fourのインテリア |
250G/250G Fourのインテリア(インテリアカラー:ビターブラック) | 250G“Fパッケージ”、250G Four“Fパッケージ”のインテリア(インテリアカラー:アイボリーブラック) |
●プレミアムタイプ(PREMIUM、PREMIUM Four)
・フロントロアグリル、サイドマッドガードなどにメッキ加飾を施し、高級感を演出
・シート表皮にアルカンターラを新設定
・新構造のFAD(振動数感応)ショックアブソーバーを2WD車に採用し、優れた操縦性・走行安定性とショックの少ない快適な乗り心地を高次元で両立
・ナノイー、スーパーUVカットガラス(フロントドアガラス)を標準装備し、快適性を向上
・オプション設定のインテリジェントパーキングアシスト(イージーセット機能&駐車空間認識機能付)の利便性を向上
●スポーツタイプ(250G“Sパッケージ”、350S)
・リアスポイラー(バンパーロア)の意匠を変更したほか、メッシュタイプのフロントロアグリルを採用するなど、スポーティ感を大幅に強調
・内装パネルに幾何学調柄を新設定
●スタンダードタイプ(250G“Fパッケージ”、250G Four“Fパッケージ”、250G、250G Four)
・インテリアカラーに新色ビターブラック、アイボリーブラックの全2色を設定
・木目調パネル色にグレージュを追加し、全2色を設定
350S“G’s”(ホワイトパールクリスタルシャイン) |
■専用サスペンションなどを装備するマークX G's
マークX G'sは、GAZOO Racingのテストドライバーがトータルチューニングを施したモデルで、おもにハンドリング性能の向上が図られた。
「走りの楽しさ」「操る喜び」を実現するべく、コイルスプリングやショックアブソーバー、ブッシュなどに専用チューニングを施した。車高はベース車からフロントが約20mm、リアが約15mmダウンする。
また、各種メンバーブレースの採用や溶接のスポット点数の追加でボディー剛性を向上させるとともに、床下気流の整流化を目的とする空力パーツを装備。さらに高剛性で軽量な専用19インチ鍛造アルミホイール、高性能タイヤのほか、レッド塗装や“G's”ロゴをあしらった専用ブレーキキャリパーなどを採用する。
エクステリアでは、専用デザインのバンパー(フロント/リア)、フロントグリル、4本出しマフラー(大径バッフル)を採用するとともに、“G's”エンブレムをフロントフェンダーとラゲージドアに配した。
また、インテリアではアルカンターラの“G's”エンブレム付専用スポーツシートを装備するほか、専用オプティトロンメーター(白文字盤/“G's”ロゴ付)、レッドステッチ入りステアリング&シフトレバーノブ、カーボン調加飾のインストルメントパネルなどにより、スポーティ感を高めている。
350S“G’s”(ホワイトパールクリスタルシャイン) | 350S“G’s”のインテリア |
G’s専用対向4ピストンキャリパー(レッド塗装/G’sロゴ付) | G’s専用チューニングサスペンション(フロント約20mm、リア約15mmダウン) |
(編集部:小林 隆)
2012年 8月 27日