ホンダ、2014年に軽オープンスポーツを発売、「シティ」復活
新型アコードベースのPHVやFCVの新型モデルも登場

「ビート」の後継車?

2012年9月21日発表



シティも復活?

 本田技研工業は、9月21日に同社の伊東孝紳社長が会見を行い、2輪事業、汎用パワープロダクツ事業、4輪事業の今後の展望を述べた。

 4輪事業のトピックはいくつかあるが、日本では軽自動車を含めた小型車のラインアップ強化に着手するとし、新型フィット(ジャズ)シリーズを2013年に発売する。同シリーズでは、それぞれ個性の異なる「フィット(ジャズ)」「シティ」に加え、小型SUVを2年以内にグローバルに展開する。

 軽自動車では、11月に発売予定のNシリーズ第3弾「N-ONE」を皮切りに、2015年までに新たに軽自動車を6モデル追加する。これに関連し、「夢のある尖った商品、わくわくする、楽しい商品も積極的に投入」するとし、すでに発表している次世代スーパースポーツ「NSX」に加え、今後投入予定の軽自動車6モデルの1つとしてオープンスポーツカーを2014年に発売する。

 そのほか、FCV(燃料電池自動車)については、さらなる技術進化と大幅なコストダウンをはかった新型モデルを、2015年から日米欧で順次販売する。

 また、欧州では新たに「シビック Type-R」を開発し、今年から参戦するWTCC(FIA World Touring Car Championship)で得た技術をフィードバックすることで「ニュルブルクリンクFF最速」を目指すとした。同モデルは2015年の投入を目標に開発が進められている。

 さらに中型車領域では、新型アコードをベースとしたプラグインハイブリッド車(PHV)を2013年初めに米国で発売するとともに、新たに2モーターを搭載したハイブリッドタイプも追加。同モデルは日本でも展開するとし、日本仕様では同社の発電機技術を応用したコンパクトで外部給電が可能なインバーターを搭載すると言う。

 技術面に関しては、エンジンやトランスミッションの効率向上、モーターなどの電動化技術の進化などで走りと燃費を高次元で両立させる、新世代パワートレーン技術群「Earth Dreams Technology」をさらに進化させるとし、ハイブリッド車では個性がある3つのシステムを機種に応じて搭載する。

 既存の1モーターのハイブリッドシステムについては、モーターの出力とバッテリーの性能を向上させるとともに、新開発のトランスミッションを組み合わせることで、モーター走行域を拡大。同時に回生エネルギーの回収効率を上げ、ハイブリッド車での燃費No.1を目指すとしている。

(編集部:小林 隆)
2012年 9月 21日