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NEXCO中日本、トンネル天井板崩落事故点検結果に関する緊急記者会見
下りの笹子トンネルでも突出して不具合が発生
(2012/12/13 19:29)
NEXCO中日本(中日本高速道路)は12月13日、中央自動車道 笹子トンネル(上り)で12月2日に発生した天井板が崩落した事故を受け、同様の天井板を有するトンネルの緊急点検結果に関する記者会見を実施した。
記者会見で緊急点検結果が発表されたのは、中央道 笹子トンネル(下り)、中央道 恵那山トンネル(下り)、東名高速道路 都夫良野トンネル(下り・左右ルート)の4つのトンネル。
このうち、天井崩落事故の起きた笹子トンネル(上り)と平行して走る笹子トンネル(下り)では天井部のアンカーボルトは脱落(2個所)、ゆるみ(608個所)、腐食による断面欠損(22個所)など計632個所、吊金具ボルトには10個所、天井板とつながる受台ボルトに9個所、コンクリートのひび割れ19個所などの不具合が見つかった。
ほかの恵那山トンネル(下り)ではコンクリートのひび割れ、剥離などが8個所、都夫良野トンネル(下・左右ルート)ではアンカーボルトの欠落が1個所という結果と比べ、笹子トンネル(下り)の不具合は突出して多かった。
記者会見では笹子トンネル(下り)に不具合数が突出して多かったことや、これまでの点検方法に関する質問が相次いだが、「現在、国土交通省の捜査に協力している身なので、コメントは差し控えたい」との回答に終始した。
【お詫びと訂正】記事初出時、NEXCO中日本のコメント中に誤字がありました。お詫びして訂正させていただきます。