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仏シトロエン、圧縮空気を使ったハイブリッド車をジュネーブショーに

Hybrid Airを搭載したC3
2013年2月22日(現地時間)発表

 仏PSAプジョー・シトロエンは、ジュネーブ・モーターショー(プレスデー:3月5日、6日、一般公開日:3月7日~17日)の出展概要を発表した。

 まず、圧縮空気を利用したハイブリッドパワートレーン「Hybrid Air」システムを搭載したシトロエン「C3」のプロトタイプを公開する。

 Hybrid Airはガソリンエンジンと油圧モーターによるハイブリッドパワートレーン。圧縮空気タンクからの空気で油圧モーターを駆動する。エンジンと油圧モーターを同時に作動させるモードのほか、エンジンのみ、油圧モーターのみでの駆動も可能。これにより、同等のガソリンエンジンよりも市街地での燃費が45%低減されるとしている。

 バッテリーと電気モーターによるハイブリッドシステムと比べるとシンプルなため、メンテナンスコストが低価格で、室内空間を犠牲にせず、リサイクルと全世界への展開が容易で、B/Cセグメントとピックアップトラックに向いているとしている。

Hybrid Airシステム。センタートンネルに圧縮空気タンクを搭載する

 また、2013年後半にフルモデルチェンジする「C4 ピカソ」をイメージしたコンセプトカー「TECHNOSPACE」を出展する。4430×1830×1610mm(全長×全幅×全高)で荷室容量537Lのコンパクトミニバンで、EMP2(Efficient Modular Platform 2)によりCO2排出量を低減した。また、12インチパノラミックスクリーンなどを備える。

TECHNOSPACE
TECHNOSPACE
EMP2

 このほか、フェイスリフトした「C3」、「DS3」のオープンモデル「DS3 カブリオ」や、スポーツモデル「DS3 レーシング」の新バージョン、「DS4」の限定車「DS4 エレクトロショット」などを展示する。

C3
DS3 カブリオ

(編集部:田中真一郎)