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英ランドローバー、「ディフェンダーEV」をジュネーブ・モーターショーに

本格オフロード性能を備えたEV

2013年2月28日(現地時間)発表

 英ランドローバーは、「ディフェンダーEV」の研究車両7台をジュネーブ・モーターショー(プレスデー:3月5日、6日、一般公開日:3月7日~17日)で公開する。量産化の予定はない。

 ディフェンダー110をベースに、ディーゼルエンジンとギアボックスの代わりに、70kW/330Nmのモーターと、27kW、300Vのリチウムイオンバッテリーを搭載した。トランスミッションはなく、2.7:1のリダクションギアを備える。

 バッテリーの重量は410kgで、フロントに搭載される。車両重量はベースモデルより100kg重い。

 パワートレーンは軽量化とシンプルな構造、堅牢性のために空冷式を採用。航続距離は50マイル(約80km)で、低速のオフロード走行なら最長8時間走行できる。充電に要する時間は、7kWの急速充電器で4時間、3kWのポータブル充電器で10時間としている。

 既存のディフェンダーの4WDシステムとデフロック、さらに車体統合制御システムの「テレインレスポンス」を備えており、最大13度の傾斜地で12tのトレーラーを牽引したり、800mmの渡河が可能としている。

 さらにエネルギー回生システムは、ヒル・ディセント・コントロール使用時に30kWを発電できるよう最適化されたほか、バッテリーには容量の倍の54kWまで瞬時に蓄電できるため、ほぼすべての回生エネルギーを回収でき、使用状況次第ではクルマの運動エネルギーの80%を回収できるとしている。

(編集部:田中真一郎)