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新生スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿は伊沢拓也選手が優勝

鈴鹿サーキットで鈴鹿2&4レース開催

スーパーフォーミュラのスタートシーン
2013年4月14日開催

 4月14日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で鈴鹿2&4レースが開催された。フォーミュラカーの国内最高峰となるスーパーフォーミュラの決勝が行われ、フォーミュラ・ニッポンから名称を改めた記念すべき開幕戦は40号車 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が残り2周で逆転し優勝した。同時開催された2輪の国内最高峰となる全日本ロードレースJSB1000は4号車 秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)が独走で優勝した。

スーパーフォーミュラ

 ポールポジションからスタートした40号車 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップをキープするが、燃料を少なめにしてスタートした32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が2周目の1コーナーでトップに立ち、後続を引き離した。

ポールポジションの伊沢がトップをキープ
2周目の1コーナーで小暮が伊沢を抜きトップへ
小暮は後続を引き離し独走態勢へ

 32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)は1周1秒の差を付け独走態勢を築き、22周目にピットイン。34.2秒のピット作業を終えコースに復帰した。代わってトップに立った40号車 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は27周目にピットイン。20.2秒の作業時間でピットアウト。32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)のほんのわずか前でコースに復帰するも、冷えたタイヤでは32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)を抑えることはできず、2コーナーからS字へ向かう短いストレートで逆転を許した。

ピットアウトした伊沢を2コーナーの立ち上がりで抜きトップを奪い返した小暮

 トップに立った32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)は後続を引き離し、チェッカーに向けて安定したペースで走行を続けた。その後方、3位争いは終盤になって20号車 松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)に16号車 山本尚貴(TEAM 無限)が迫り表彰台を掛けたバトルへ発展した。

終盤、4位の山本が3位の松田に迫る

 残り3周を切ったころから32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)のマシンにエンジン回転数が上がりきらないトラブルが発生しペースダウン。残り2周で40号車 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が肉薄した。残り1周とちょっととなる西ストレートでトップ争いはサイド・バイ・サイド。130Rの進入で40号車 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が逆転しファイナルラップに突入した。

残り2周。トップ小暮に伊沢が肉薄
トップに立ちファイナルラップを走行する伊沢

 ファイナルラップ。3位争いをする20号車 松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)と16号車 山本尚貴(TEAM 無限)がペースダウンした32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)に迫り、シケインのブレーキングで20号車 松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)が32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)を抜き2位に浮上。シケインの立ち上がりから16号車 山本尚貴(TEAM 無限)が32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)を抜きに掛かったがゴールラインではわずかに届かず0.065差で32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が3位を死守した。

スーパーフォーミュラの表彰式

 スポット参戦した15号車 佐藤琢磨(TEAM 無限)は予選6番手からスタートしたが、ジャンプスタートの裁定が下りピットスルーペナルティを受け、ほぼ最後尾に後退。後方から追い上げを図ったが、15位まで挽回するのが精一杯だった。

優勝した40号車 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2位の20号車 松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)
3位の32号車 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)
スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿決勝ダイジェスト映像(JRP提供)

 スーパーフォーミュラの第2戦は6月1日~2日、オートポリスで開催される。

全日本ロードレースJSB1000

JSB1000のスタートシーン

 15周で争われたJSB1000の決勝は、スタートを決めた4号車 秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)がトップに立つが、スプーンカーブ手前の200Rで3台が転倒。パーツがコースに散乱しセーフティカーが導入された。6周目に再開したレースも、4号車 秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)がトップを守り後続を引き離した。

秋吉耕佑がトップをキープ
高橋巧を引き離し独走態勢を築く秋吉耕佑
セーフティカーが導入された
レース再開後も秋吉耕佑がトップをキープ

 2位の634号車 高橋巧(MuSASHi RTハルク・プロ)は3位以下を引き離すもトップの4号車 秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)には届かず1人旅。3位集団はベテランの71号車 加賀山就臣(Team KAGAYAMA)が引っ張る形の展開。実質10周のスプリントレースは、4号車 秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)が独走で優勝。2位は634号車 高橋巧(MuSASHi RTハルク・プロ。3位集団のトップを守った71号車 加賀山就臣(Team KAGAYAMA)が3位表彰台を獲得した。

優勝した秋吉耕佑
2位の高橋巧
3位の加賀山就臣

(奥川浩彦)